知己の日本人コーディネーターにすぐに翻訳を依頼した。

10月4日のナポリ戦後のミックスゾーンで、日本人記者の一団に衝撃コメントを残した本田。イタリアでこれが拡散したのは、筆者の記事が発端だった。(C)Getty Images

パソット記者がガゼッタ・デッロ・スポルト紙に掲載した本田の記事。同サイトのコメント欄には、ミラニスタから多くの書き込みが寄せられた。
もし本田圭佑の狙いが、チームに自分の存在を思い出させることにあったとすれば、その目論みは大成功だ。
0-4と散々な結果に終わったナポリ戦(10月4日のセリエ7節)の後、本田が残した発言――監督、選手、クラブ幹部、サポーター、そしてメディアへ――は、まるで爆弾のように効果的だった。
「なんで試合に出られなくなったのか、理由が分からない」
「イタリアのメディアの大問題だと思うんですけど、誰が良いとか誰が悪いとかっていうことを、この試合で話し合う時点でナンセンス。ある程度、誰がやっても無理っていうのは、この3年くらいでわかったと思うんですよ。この夏も代表レベルの選手を買い漁って、1億ユーロ(約140億円)近く使って補強したのに、誰も生き生きとプレーできていない」
「(マンチェスター・)シティかパリ・サンジェルマンくらいお金を使うか、そうじゃなければやはりストラクチャーの部分から見直していくしかない。でも、選手が気づいていても、このチームは変わらない。やはりトップの経営陣、監督、そして選手とみんなが現実を理解する必要がある」
「ファンたちも、やはり気づいていかないと。拍手のタイミングなどを見てても、勝つことだけに左右されているなというのはすごい感じるんで。内容など見ないし、勝てば拍手する」
試合後のミックスゾーンでこれらの衝撃発言を残した相手が、日本人記者の一団だったため、日本では試合終了後からすぐに大きなニュースになったようだが、イタリアでは一切その発言が報じられていなかったのだ。
しかし、私はその発言を知己の日本人コーディネーターから知らされ、すぐさまイタリア語への翻訳を依頼。そして、10月6日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙にコメントを軸とした記事を掲載したのだ。
以降、各紙が私の記事を引用したため、イタリアでもこれらのコメントが拡散。ある新聞は「そんなことを言う必要はなかった」と批判し、またある新聞は「ついに恐れずに真実を述べる勇気ある選手が現れた」と絶賛した。
0-4と散々な結果に終わったナポリ戦(10月4日のセリエ7節)の後、本田が残した発言――監督、選手、クラブ幹部、サポーター、そしてメディアへ――は、まるで爆弾のように効果的だった。
「なんで試合に出られなくなったのか、理由が分からない」
「イタリアのメディアの大問題だと思うんですけど、誰が良いとか誰が悪いとかっていうことを、この試合で話し合う時点でナンセンス。ある程度、誰がやっても無理っていうのは、この3年くらいでわかったと思うんですよ。この夏も代表レベルの選手を買い漁って、1億ユーロ(約140億円)近く使って補強したのに、誰も生き生きとプレーできていない」
「(マンチェスター・)シティかパリ・サンジェルマンくらいお金を使うか、そうじゃなければやはりストラクチャーの部分から見直していくしかない。でも、選手が気づいていても、このチームは変わらない。やはりトップの経営陣、監督、そして選手とみんなが現実を理解する必要がある」
「ファンたちも、やはり気づいていかないと。拍手のタイミングなどを見てても、勝つことだけに左右されているなというのはすごい感じるんで。内容など見ないし、勝てば拍手する」
試合後のミックスゾーンでこれらの衝撃発言を残した相手が、日本人記者の一団だったため、日本では試合終了後からすぐに大きなニュースになったようだが、イタリアでは一切その発言が報じられていなかったのだ。
しかし、私はその発言を知己の日本人コーディネーターから知らされ、すぐさまイタリア語への翻訳を依頼。そして、10月6日の『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙にコメントを軸とした記事を掲載したのだ。
以降、各紙が私の記事を引用したため、イタリアでもこれらのコメントが拡散。ある新聞は「そんなことを言う必要はなかった」と批判し、またある新聞は「ついに恐れずに真実を述べる勇気ある選手が現れた」と絶賛した。