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“ぶっつけ本番”の香港戦、森保監督はどう難題に対処した? Jクラブのコピーや小憎い選手チョイスでチームが機能

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2022年07月21日

準備なしで迎えるE-1選手権には様々な問題が…

日本が6-0の完勝を収めたE-1選手権初戦。森保監督は問題にうまく対処した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[E-1選手権]日本 6-0 香港/7月19日/茨城県立カシマサッカースタジアム

 東アジアの王者を決める『E-1選手権』。日本代表は19日に行なわれた初戦で香港と対戦し、6-0で勝利を収めた。

 この大会の難しさは、Aマッチデーの期間外に行なわれることに集約される。普段、A代表でプレーしている海外組を呼べないので、初招集や久々の復帰となる国内組をかき集めた編成にならざるを得ず、戦術はぶっつけ本番に近い。

 その国内組もクラブのリーグ戦から中1~2日で合流し、準備なしでE-1選手権の3連戦に臨まなければならない。日本代表に海外組が増えた昨今、戦術面、コンディション面で否応なく問題を抱えてしまう大会だ。

 だが、森保監督はこの2つの難題にうまく対処した。
 
 香港戦では水沼宏太、西村拓真、岩田智輝、藤田譲瑠チマ、畠中槙之輔と、横浜F・マリノスの選手5人をスタメンに並べた。フィールドの半数は、普段から同じクラブで連係が取れている選手たちだ。これはチーム作りの初速にメリットが大きい。

 実際、香港戦はほとんど準備ができなかった割に、ある程度はチームとして機能した。随所に雑さを感じたのは否めないが、同じテンポやコンセプトでプレーする選手が多いので、戦術がスムーズだった。

 たとえば映像を見返すと、解説の岡田武史氏は何度となく世間話を披露していたが、彼がそれを始めたとき、必ずと言っていいほどチャンスが展開し、話の腰を折られている。ゆっくり喋る間に試合がビュンビュン展開するのだ。それもハイスピード、ハイテンポなマリノス戦術ならではの現象かもしれない。このインスタントな代表チームに、寄せの速さ、ポゼッションの距離やスピードなど、戦術に統一感があったのは小さな革新だ。

 2019年、2017年、2015年など、直近のE-1選手権を思い返すと、準備ができないために連係が乏しく、個人プレーに頼りがちな内容が目立った。それと比較すれば、今大会は初戦から、チーム戦術が相応に機能していた。

 好調のJクラブをコピーする。森保監督はワールドカップ・アジア最終予選でも、川崎出身の選手を同時起用した4-3-3で、チーム転換を図り、最終的に予選突破を成し遂げた。その成功体験を、このE-1でも踏襲した格好だ。
 
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