ターニングポイントとなった前半でのフランクフルトの退場劇。
11月28日のブンデスリーガ第14節、本拠地コファス・アレーナでフランクフルトを2-1で退けたマインツが、今シーズン6勝目。翌日に試合を控えるレバークーゼンやシャルケを抜き去り、暫定ながら7位まで浮上した。
幸先の良いスタートを切ったのはマインツ。5分、マッリのパスを受けたデ・ブラシスが得意のドリブルで右サイドを切り裂くと、中央にラストパスを送る。これを武藤が左足で合わせて、早々とリードを奪うことに成功した。
しかし、試合の主導権を握るには至らず、むしろ20分、21分とフランクフルトにシュートまで持ち込まれる。このピンチを守護神カリウスの冷静なセーブで凌ぐと、35分にチャンスが到来。デ・ブラシスの丁寧な落としをエリア内で受けた武藤がシュートを放ち、相手の守備陣に冷や汗をかかせる。
その5分後、大きなターニングポイントが訪れる。フランクフルトの得点源であるマイアーが、2枚目のイエローカードで退場処分となったのだ。
マインツはこのチャンスを逃さず、42分に追加点を奪取する。
35分頃より右SBからボランチにポジションを移していた長谷部からボールを奪うと、左ウイングのハイロがゴール前まで一気にドリブルで突き進む。エリアに侵入したところで敵の守備に阻まれるも、こぼれ球をマッリが詰めた。
相手の戦意を削ぐ3ゴール目を狙うマインツは、後半の立ち上がりにもビッグチャンスをあっさり作り出す。しかし、マッリのクロスから生まれた50分の決定機は、武藤のシュートミスでフイに。その1分後にはマッリのミドルが敵に当たって軌道が変わるも、フランクフルトのGKフラデツキの好守に阻まれる。
57分にもマッリの強烈なシュートを防いだフラデツキの奮闘に応えるように、フランクフルトの攻撃陣がマインツに牙を剥く。61分、右サイドに流れていたCFセフェロビッチがアイグナーとの見事なワンツーでマインツ守備陣を完全に崩し、左足のシュートで1ゴールを返した。
1点差に詰め寄った余勢を駆り、フランクフルトはさらに攻勢を強めた。
長谷部やメドイェビッチが球際で粘り強さを発揮すれば、CBサンブラーノや左ウイングのガチノビッチが効果的なドリブルを披露。数的不利を感じさせないプレーを連発し、セットプレーを中心にマインツのゴールに迫る。
しかし、肝心の決定機を作るまでには至らず、そのまま試合はタイムアップ。勝負を決める3点目を奪えず、10人の相手に思わぬ苦戦を強いられたマインツが、辛うじて“マインダービー”を制した。
文:遠藤孝輔
幸先の良いスタートを切ったのはマインツ。5分、マッリのパスを受けたデ・ブラシスが得意のドリブルで右サイドを切り裂くと、中央にラストパスを送る。これを武藤が左足で合わせて、早々とリードを奪うことに成功した。
しかし、試合の主導権を握るには至らず、むしろ20分、21分とフランクフルトにシュートまで持ち込まれる。このピンチを守護神カリウスの冷静なセーブで凌ぐと、35分にチャンスが到来。デ・ブラシスの丁寧な落としをエリア内で受けた武藤がシュートを放ち、相手の守備陣に冷や汗をかかせる。
その5分後、大きなターニングポイントが訪れる。フランクフルトの得点源であるマイアーが、2枚目のイエローカードで退場処分となったのだ。
マインツはこのチャンスを逃さず、42分に追加点を奪取する。
35分頃より右SBからボランチにポジションを移していた長谷部からボールを奪うと、左ウイングのハイロがゴール前まで一気にドリブルで突き進む。エリアに侵入したところで敵の守備に阻まれるも、こぼれ球をマッリが詰めた。
相手の戦意を削ぐ3ゴール目を狙うマインツは、後半の立ち上がりにもビッグチャンスをあっさり作り出す。しかし、マッリのクロスから生まれた50分の決定機は、武藤のシュートミスでフイに。その1分後にはマッリのミドルが敵に当たって軌道が変わるも、フランクフルトのGKフラデツキの好守に阻まれる。
57分にもマッリの強烈なシュートを防いだフラデツキの奮闘に応えるように、フランクフルトの攻撃陣がマインツに牙を剥く。61分、右サイドに流れていたCFセフェロビッチがアイグナーとの見事なワンツーでマインツ守備陣を完全に崩し、左足のシュートで1ゴールを返した。
1点差に詰め寄った余勢を駆り、フランクフルトはさらに攻勢を強めた。
長谷部やメドイェビッチが球際で粘り強さを発揮すれば、CBサンブラーノや左ウイングのガチノビッチが効果的なドリブルを披露。数的不利を感じさせないプレーを連発し、セットプレーを中心にマインツのゴールに迫る。
しかし、肝心の決定機を作るまでには至らず、そのまま試合はタイムアップ。勝負を決める3点目を奪えず、10人の相手に思わぬ苦戦を強いられたマインツが、辛うじて“マインダービー”を制した。
文:遠藤孝輔