吉田治良 新着記事

クラブを強くするために地域の子どもたちを育てる──。札幌に見る「新しいスポンサードの形」

 ルヴァンカップ決勝の激闘の余韻が、埼玉スタジアムからおよそ1,000㎞離れたこの北の大地にまで、風に乗って運び込まれたかのようだった。 延長PK戦の末、川崎フロンターレにクラブ史上初タイトルの... 続きを読む

懐疑論者を黙らせた久保建英のデビュー戦。それでも「新シーズンはBチーム」と予想する根拠と懸念

 あながち過剰な報道でも、誇大な表現でもなかったということだろう。  レアル・マドリーのトップチームに帯同し、北米遠征に旅立って以降の久保建英にまつわる報道は、個人的には常軌を逸しているように思え... 続きを読む

CL決勝が紡いできた「奇跡」の歴史。逆転のドラマが生まれるには、そこに必ず理由がある

 推理小説が面白いのは、最後にどんでん返しが用意されているからだ。  運動会のリレーだって、最初に抜け出したチームがそのままゴールテープを切ったらつまらない。  例えば「逆転サヨナラ」は、野球という... 続きを読む

心優しいサポーターの愛に甘えるな。神戸は「日本のバルサ」になる覚悟を示せるか?

 ノエビアスタジアム神戸の南側スタンドに、白いハートを模したコレオグラフィが浮かび上がる。そのハートが鼓動を打つように響き渡るのは、『愛の讃歌』を原曲とするお馴染みの『神戸讃歌』だ。  ヴィッセル... 続きを読む

サンペールは"神戸のブスケッツ"になれるのか?「15分間」で見せた危うさと可能性

 アディショナルタイムを含めても15分弱だろう。  たったそれだけのプレータイムで、すべてを判断するつもりはもちろんない。けれど、みそ汁の味見をするのに丼鉢一杯分を飲み干さなくてもいいように、たと... 続きを読む

山口蛍が明かしたビジャと日本人FWの大きな違い。ゆえに、その最適ポジションは?

 バルセロナ加入1年目の2010-11シーズン、ダビド・ビジャのポジションが中央から次第に左サイドへと移行したのは、彼以上にゴールを奪える可能性の高い選手=リオネル・メッシがチームにいたからだ。... 続きを読む

すべてを持ったストライカー、ビジャ。“VIPトリオ”結成で神戸に何をもたらすのか?

 ヴィッセル神戸に、元スペイン代表FWのダビド・ビジャがやって来る。 EURO2008と2010年の南アフリカ・ワールドカップの優勝メンバーであり、いずれの大会でも得点王に輝いた、正真正銘のビッ... 続きを読む

鹿島と川崎に見るチャンピオンの美学。王者に求められる「勝ちっぷりと負けっぷり」とは

「人生は勝ち負けじゃない、勝ちっぷりであり、負けっぷりだ」  WBCの元世界バンタム級王者で、フェザー級、スーパーバンタム級を合わせて世界3階級制覇を成し遂げた長谷川穂積は、現役時代にこんな言葉... 続きを読む

晴れやかな笑顔で躍動する中島翔哉。これほど楽しそうにプレーする日本人がいただろうか?

 いまからちょうど20年前の話だ。  日本が初めてワールドカップ出場を果たした1998年のフランス大会が3戦全敗に終わった時、国内ではひとりの選手が戦犯として槍玉に挙げられていた。  大会期間中に2... 続きを読む

イニエスタにリージョが加わっても… バルサ化を図る神戸が乗り越えるべきいくつかの課題

 ヴィッセル神戸がバルセロナになることはない。  理由はふたつ。 ヨハン・クライフの時代から、長い年月をかけて培われた「ボールをつなぐ」文化と哲学がないから。 そして、たったひとりでゲームを決めて... 続きを読む

森保ジャパンは本当に「最高の船出」を切ったのか?ヤングパワーの台頭は喜ばしいが、一歩立ち遅れた印象も否めない

 バックミラーに豆粒のように映った黒い塊が、次の瞬間にはもう、テールに貼り付いていた。 慌てて走行車線に戻ると、その脇を「ビュン」と風を切り裂きながら、一台のポルシェが平然と走り抜けていく。  ヨ... 続きを読む

サッカー界の「ファーストペンギン」――本田圭佑の新たな挑戦には"裏ミッション"があるのかもしれない

 プロフェッショナル「ケイスケ・ホンダ」の発想は突拍子もなくて、私のような凡人の想像の斜め上どころか、高度1万メートル上空を行く。  オーストラリアの強豪メルボルン・ヴィクトリーへの移籍を発表した... 続きを読む

実験は成功? イニエスタがJリーグの"ピンボールサッカー"に乗っかったワケ

 ある種の実験をしているようにも見えた。  J1リーグ18節の柏レイソル戦で、ヴィッセル神戸加入後初スタメンを飾ったアンドレス・イニエスタのことだ。  バルセロナの、あるいはスペイン代表のそれとはま... 続きを読む

神童・エムバペの奥深さと看過できない態度。小細工に没頭するのは少しばかり早すぎる

 準決勝のベルギー戦で改めて確認できたのは、神童と呼ばれる19歳の奥深さだ。  キックオフ直後にいきなり縦へ強引に仕掛けたのは、いわば伏線だったのだろう。爆発的なスピードに対する相手の警戒心をマ... 続きを読む

戦前の予想を覆した「年功序列ジャパン」の快進撃。けれど、日本サッカー全体の経験値は…【ロシアW杯】

 セネガル戦の終了直前、あらためてピッチに立つ日本代表の顔ぶれを見て、時間が止まってしまったような感覚に陥った。  川島永嗣、長友佑都、長谷部誠、岡崎慎司、本田圭佑。11人中5人が8年前の南アフリ... 続きを読む

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