カペッロの代表批判に反論
ミランやレアル・マドリーで数々のタイトルを手にしたファビオ・カペッロ元監督は先日、英紙『Guardian』のインタビューでイングランド代表を率い、2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)準々決勝でドイツに1-4と大敗したことを振り返った。
同インタビューでは、ゴールラインを割っていたフランク・ランパードのシュートが得点と認められなかったことの影響などを話したカペッロだが、その中でイングランドの選手たちがシーズン終盤から疲労を蓄積していたことなども敗因のひとつに挙げている。
だが、当時の代表選手のひとり、ジョー・コールは、カペッロ本人の取り組み方に苦言を呈している。英紙『Daily Mail』で、コールは「彼はレジェンド監督だと言わなければいけない。彼が成し遂げてきたことは素晴らしい」と前置きしたうえで、こう続けた。
「だが、私は彼がイングランド代表に完全にコミットしていなかったと感じる。その意味でこの結婚は決してうまくいかなかった。私は本当に彼が偉大な監督だと考えており、最大限の敬意を払ったうえで言っている」
カペッロは初戦でミスから失点を招いたロバート・グリーンから守護神を代える際、「ハートかカラミティ(疫病神)か」と、ディビッド・ジェームスと当時若手だったジョー・ハートのどちらがいいか尋ね、守備陣がジェームスを信頼していたから選んだと振り返っている。
その言い分についてもコール、は「あれは間違いだ。そのように言うのは彼(ジェームス)への敬意を欠いていると思う」と、批判した。
「これだけ時が経って彼のことを『疫病神ジェームス』と呼ぶのは、正しいことだと思わない。私は、彼はトップクラスのGKだったと思っている」
同インタビューでは、ゴールラインを割っていたフランク・ランパードのシュートが得点と認められなかったことの影響などを話したカペッロだが、その中でイングランドの選手たちがシーズン終盤から疲労を蓄積していたことなども敗因のひとつに挙げている。
だが、当時の代表選手のひとり、ジョー・コールは、カペッロ本人の取り組み方に苦言を呈している。英紙『Daily Mail』で、コールは「彼はレジェンド監督だと言わなければいけない。彼が成し遂げてきたことは素晴らしい」と前置きしたうえで、こう続けた。
「だが、私は彼がイングランド代表に完全にコミットしていなかったと感じる。その意味でこの結婚は決してうまくいかなかった。私は本当に彼が偉大な監督だと考えており、最大限の敬意を払ったうえで言っている」
カペッロは初戦でミスから失点を招いたロバート・グリーンから守護神を代える際、「ハートかカラミティ(疫病神)か」と、ディビッド・ジェームスと当時若手だったジョー・ハートのどちらがいいか尋ね、守備陣がジェームスを信頼していたから選んだと振り返っている。
その言い分についてもコール、は「あれは間違いだ。そのように言うのは彼(ジェームス)への敬意を欠いていると思う」と、批判した。
「これだけ時が経って彼のことを『疫病神ジェームス』と呼ぶのは、正しいことだと思わない。私は、彼はトップクラスのGKだったと思っている」
さらに、コールは「(ドイツ戦は)我々が不十分だったというだけだ。言い訳したくない。ドイツは4年後にW杯を制した」と、負けたのはイングランドの力不足だったと強調している。
「当時の我々は良くなかった。負傷者がいたし、監督だけを指さすことはできない。選手として、自分たちが十分ではなかったんだ」
なお、『Daily Mail』は、カペッロにもコンタクトを取ったが、コメントは返ってこなかったと報じている。そのうえで、同監督に近い筋からは、ジェームスへの敬意を欠いてはおらず、イングランド代表へのコミットは、大半の時間を今でも家があるロンドンで過ごし、毎週数試合を観戦していたことが示していると主張しているそうだ。
はたして、カペッロ本人が、コールに対して何か“反論”することはあるだろうか。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部