――西ヶ谷さんにはヴェルディの時に指導を受けていたんですよね。
「ヴェルディユースでもそうですし、明治大の時もコーチとして指導してもらいました。それでまた西ヶ谷さんが監督をやっていた水戸に呼んでくれたんです。やっぱりキャリアハイのゴールを決められたのは西ヶ谷さんの影響が大きかったです」
――他に影響を受けた指導者はいますか?
「現役時代は9人、10人くらいの監督と一緒にやらせてもらいました。外国人ではレイソル時代のネルシーニョ監督、ヴェルディでのロティーナ監督とイバン(・パランコ)コーチ。すごく良い監督とやらせてもらいました。でもやっぱり日本人では西ヶ谷さんに、すごくお世話になりましたね」
「僕にとって大然は良いパートナーだった」
――西ヶ谷さんも林さんのことを理解していたんでしょうね。性格やモチベーションの上げ方とか、能力を引き出す起用法など。それが水戸での活躍につながったのでしょう。
「そうですね。あとは(前田)大然がいたのも大きかったです。その時、彼は無名でしたけど、水戸で活躍して、そこからうなぎのぼりにステップアップしました。やっぱり2トップのパートナーは重要です。僕にとって大然は良いパートナーだったなと」
後編へ続く
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PROFILE
林陵平/はやし・りょうへい
1986年9月8日生まれ、東京都出身
東京Vジュニア―東京Vジュニアユース―東京Vユース―明治大―/横浜FC(特別)―東京V―柏―山形―水戸―東京V―町田―東京V―群馬
多彩なパターンでゴールを陥れたストライカーで、ここぞという重要な局面での勝負強さも印象深い。海外サッカーマニアとしても知られ、ゴールセレブレーションでは数々の選手のモノマネで、話題を提供した。