スタジアムもJ1のキャパに対応できず。選手はより良い環境を求め、湘南を離れて行く。
また、「スタジアム問題」もここに来て、前進が見られた。平塚市、藤沢市、茅ケ崎市などに22年以降を目処に、専用スタジアムを建設する構想が浮上したという。
Shonan BMWスタジアム平塚一帯の雰囲気は申し分なく、ひとりでも欠けたら、このチームは成り立たないという、熱くて真摯なサポートのスタンスが伝わってくる。
しかしスタジアムは、残念ながらJ1最低ランクである。ゴール裏が立ち見で、屋根がなく雨ざらしで、老朽化が著しい……。今季最多は第1ステージ4節の浦和戦で14,419人だった。
J1最低基準のキャパシティは1万5000人で、今季のBMWスタジアムは1万5200人で届け出ている。もはやJ1クラブライセンスは、ぎりぎりのレベルで認められているのが実情である。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の試合は、開催できない可能性が極めて高いと言われる。
このままでは、選手は恵まれた環境を求め、湘南を去っていくだけだ。そのようなスタジアムに、全国のサポーターが訪れている。こうした事態に、そろそろ正面から目を向けるべきだ。
曺監督がたとえた「私たちの車」というヴィークルには、そういったハード面も含まれるだろう。
小よく大を制す、というベルマーレの精神は間違いなく礎となる。ただ、湘南が再び「小」であるからこその俊敏性や機動力を生かし、より力強く加速していくためには、あらゆる面で限界を超えなければならない。それは難しいことだが、「湘南ベルマーレ」であればできるはずだ。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
Shonan BMWスタジアム平塚一帯の雰囲気は申し分なく、ひとりでも欠けたら、このチームは成り立たないという、熱くて真摯なサポートのスタンスが伝わってくる。
しかしスタジアムは、残念ながらJ1最低ランクである。ゴール裏が立ち見で、屋根がなく雨ざらしで、老朽化が著しい……。今季最多は第1ステージ4節の浦和戦で14,419人だった。
J1最低基準のキャパシティは1万5000人で、今季のBMWスタジアムは1万5200人で届け出ている。もはやJ1クラブライセンスは、ぎりぎりのレベルで認められているのが実情である。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の試合は、開催できない可能性が極めて高いと言われる。
このままでは、選手は恵まれた環境を求め、湘南を去っていくだけだ。そのようなスタジアムに、全国のサポーターが訪れている。こうした事態に、そろそろ正面から目を向けるべきだ。
曺監督がたとえた「私たちの車」というヴィークルには、そういったハード面も含まれるだろう。
小よく大を制す、というベルマーレの精神は間違いなく礎となる。ただ、湘南が再び「小」であるからこその俊敏性や機動力を生かし、より力強く加速していくためには、あらゆる面で限界を超えなければならない。それは難しいことだが、「湘南ベルマーレ」であればできるはずだ。
文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)