「Bリーグ」から「Jリーグ」が学べること。“スター不在”の状況で人の心を掴むには?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年09月29日

試合前からスタンドとコート(ピッチ)を一体化させ、心を掴んでしまおうという“仕掛け”は、Jリーグクラブも見習うべきるところがある。

正中岳城と握手をかわす川淵氏(現日本バスケットボール協会エグゼクティブアドバイザー)。「バスケの場合、成績が悪ければ開催国でありながら東京五輪に出場できないかもしれない。競技力アップが課題」と語った。(C)B.LEAGUE SHOOT

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タイム・アウトの際にはサインTシャツのプレゼントなどが行なわれ、観客を飽きさせない工夫がされていた。 (C)B.LEAGUE SHOOT

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 だからこそ、Bリーグ的な発想で、応援するチームが勝っても負けても、来てくれた人に必ずなにかしら“楽しんでもらう”というエンターテイメント性の要素を、Jリーグがもっと積極的に取り入れても良いのかもしれない。「なによりも結果がすべて」「勝利さえ収めればいい」という王道を突き進めるクラブなどごく一握りにしか過ぎないのだから。
 
「たまげた」は、漢字にすると「魂消た」になると知った。魂がぶっ飛んでしまうほど驚くという意味。2016年9月22日、Bリーグの誕生日。その歴史的な1日を目の当たりにして、つい十数年前まで色々な面で革新的だったJリーグの多くのクラブが、すでに保守的になっているという事実にも、ハッと気付かされた。
 
 それは決して悪いことではなく、Jリーグが成熟してきた証なのかもしれない。一方、これからBリーグのクラブは、独自の発想を次々と発信していくに違いない。JとB。それぞれのリーグが触発し合っていくことで、新たな境地を切り開いていける可能性は、十分に感じる。それが、いわゆるスポーツ文化の創生に結びついていくのではないだろうか。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 

B1とB2の全36チームが、チアダンスチームを持つ。開幕戦では、アルバルクチアリーダーがコートに華を添えた。(C)B.LEAGUE SHOOT

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9月21日発売号のサッカーダイジェストの特集は「日本はワールドカップに辿り着けるのか」。ハリルジャパンの危機説を、「本当に日本は弱くなかったのか?」など“10の論点”から検証します。ルーツ探訪では小林祐希選手が登場。

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