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湘南前社長の大倉智が立ち上げた新クラブ。「いわきFC」が提唱するサッカーの本当の価値とは?

カテゴリ:Jリーグ

手嶋真彦

2016年07月21日

ひとまずはマイノリティで上等。無論、いつまでも少数派に甘んじているつもりはない。

3月24日に永眠したクライフ。大倉が共鳴しているのは徹底したプロセスへのこだわりだ。(C)Getty Images

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「感動してもらうには、時には勝利も必要です。ずっと負けてばかりだと、たぶん難しい。ベルマーレだって結果が伴うようになったからこそ、〝縦の美学〞って言えたんですから」
 
 現役時代の大倉は早稲田大学から日立製作所に入社し、当初は社員選手としてプレーした。日立のサッカー部が柏レイソルとなり、Jリーグに昇格すると、そこでプロ契約に切り替えた過去を持つ。

 29歳で現役を引退した後はスペインのバルセロナに渡り、創設されたばかりのヨハン・クライフ国際大学でスポーツマーケティングを学んだ。大倉に影響を及ぼしているのは、早稲田の伝統とクライフの哲学だ。
 
 大倉がクライフとの共通点に気づいたのは、このカリスマが3月24日に永眠してからだ。語録を特集した追悼のTV番組を見ながら、プロセスへのこだわりに共鳴した。しかし、無様に勝つくらいなら、美しく散ったほうがいいと説いたクライフに対して、大倉の発想はより柔軟だ。
 
「無様でも一生懸命やれば、人は感動する。これが早稲田魂です。頑張る姿に人は感動するってあるじゃないですか。それを興行に取り入れないわけにはいきません」
 
 大倉は覚悟を決めている。どんな経営者であるべきかについての。
 
「試合に負ければ、監督や選手が叩かれたりもするわけですよ。そんな時に経営者はどう振る舞うべきなのか。例えばベルマーレのような予算の限られた市民クラブが、J1に残り続けるのは難しい。結果に振り回されたらダメですよ。落ちた、残ったというのは結果にすぎません」
 
 大倉は今の自分を、どう認識しているのだろうか?
 
「マイノリティですよ。なんでベルマーレ辞めるのって、みんなに言われましたもん」
 
 言葉を加えれば、ひとまずはマイノリティで上等という認識だろう。無論、いつまでも少数派に甘んじているつもりはない。
 
「スポーツで人格が形成されて、スポーツを通して大切な友人ができて、スポーツの持つ大きな意味を感じながら、僕は生きてきましたからね」
 
 スポーツの力を、サッカーの大きな価値を信じているからこそ、大倉は新たな挑戦に乗り出したのだ。(文中敬称略)
 
取材・文:手嶋真彦(スポーツライター)
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