――J１という最高峰のステージで、挑戦したいことはありますか？
 
城後　とにかく、クラブが掲げた目標を達成するための力になりたい。個人としてどうこうというのは特にありませんが、勝利にはゴールが必要ですから、そこにはこだわりたいですね。ファン、サポーターもそれを楽しみにしてくれていると思うので。ただ、「自分が、自分が」という気持ちはありません。
 
鈴木　ふた桁得点は狙いましょうよ。昨年は僕からのアシストが１回だけ（37節・栃木戦）だったので、もっと援護できるように頑張ります。
 
城後　うん。自分のゴールでチームが勝って、みんなに喜んで帰ってもらえたら最高だよね。
 
鈴木　僕は「得点＋アシストで15」を目標にしています。昨季のJ２では、９得点・６アシスト（本誌選定）でこれをクリアできましたが、同じことをレベルが上のJ１でも達成したい。具体的な目標を設定せず、無欲で臨んだ昨季とは違い、今季はあえて数字を意識してプレーしようと思っています。それがチームの成績に直結するはずですから。
 
城後　15もゴールに絡めれば十分でしょ。とりあえず、俺へのアシストを少なくとも「２以上」にはしてほしいね（笑）。
 
――ゴールとアシストの割合はどうしましょうか？
 
鈴木　ノーゴールはちょっとどうかと思いますけど……。
 
城後　いやいや、むしろ15アシストだったら、J１でもアシスト王になれるよ（笑）。
 
鈴木　あ、そうか。じゃあ半々くらいでお願いします（笑）。
 
――では最後に、サポーターへのメッセージを。
 
城後　昨年はみなさんの熱い応援のおかげでJ１昇格という目標を達成できました。今年はより厳しい戦いが続くと思いますし、もしかしたら「楽しくないな」と感じる試合もあるかもしれません。それでも、最後まで僕たちを信じてついてきてほしい。そして、その声援で背中を押してください！
 
鈴木　僕たちは今、J１に定着するために必死で頑張っています。みなさんも一緒に戦って、アビスパをもっと強くしていきましょう！
 
PROFILE　じょうご・ひさし／1986年４月16日生まれ、福岡県出身。国見高―福岡。クラブの象徴。攻撃的なポジションならどこでも高いレベルでこなすセンスと身体能力を武器に、ゴールを陥れる。
 
PROFILE　すずき・じゅん／1989年４月22日生まれ、福岡県出身。福岡U－18―福岡―東京V―福岡。自慢の左足からチャンスを量産するだけでなく、得点能力も兼備する。昨季はMVP級の働きを披露した。
 
取材・文：古田土恵介（サッカーダイジェスト編集部）

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