「完全制覇を成し遂げたこと知り、喜びを爆発させた」
GAME3
2003年11月29日 第2ステージ15節
横浜 2-1 磐田
得:横=マルキーニョス(50分)、久保(89分) 磐=グラウ(2分)
「F・マリノスが優勝するためには、まず目の前の相手に勝つことが絶対条件だった。でも前半にテツ(榎本哲也)が退場になってしまい、数的不利になる苦しい状況に。
試合はマルキ(マルキーニョス)とタツさん(久保竜彦)のゴールで逆転できたけど、勝ったからといって優勝が決まったわけではなかった。大型ビジョンに他会場の結果(※編集部・注/浦和対鹿島のゲームで、鹿島が勝てば鹿島のステージ優勝が決まるなか、2-2のドローに終わる)が映し出されて、僕たちが完全制覇を成し遂げたこと知り、喜びを爆発させた。
このシーズンは岡田さん(武史)の監督初年度で、『勝負の神様は細部に宿る』と教えられた。練習の中でのワンプレーや小さな一歩にも手を抜かない。『たぶん大丈夫だろう』という甘えを許さない。
その積み重ねが奇跡を呼ぶ――それがまさしくこの試合であり、このシーズンだった」
GAME4
2012年8月11日 21節
横浜 3-2 新潟
得:横=中澤2(62分・87分)、マルキーニョス(69分) 新=田中2(18分・65分)
「新潟に先制を許して主導権を握られ、常に追いかける展開になってしまった。
ただ、このシーズンは僕以外にも(栗原)勇蔵やマルキ、カンペー(富澤清太郎)といったヘディングの強い選手が多かった。それと、なんといってもキッカーのシュン(中村俊輔)の存在を忘れるわけにはいかない。
この試合の僕の2ゴールももちろん彼のボールのおかげだし、シュンの存在によって僕のゴール数は増えたと思う。
ただし、DFの立場としては、自分が2点取ったことより2失点したことが課題として残った。それが気にならないようではDFとして失格だと思う。
“自分が点を取って勝ったから良し”、という方程式は、僕の教科書には載っていない」
GAME5
2013年11月23日 32節
磐田 0-1 横浜
得:横=中澤(69分)
「膠着した展開でセットプレーが勝敗を決めるのはサッカーの常。シュンのCKを起点に、ニアサイドでマルキが触って、GKが弾いたこぼれ球を僕が詰めてゴールが決まった。
泥臭い形の得点だったけど、ゴールに向かってプレーできていた表われだったと思うし、チーム全体としてこの試合に懸ける意気込みが詰まった決勝点でもあったと思う。
このシーズンは個々のパフォーマンスが高かったし、チームとしてもある程度完成されていた。そして、この磐田戦の勝利でリーグ優勝に王手をかけたわけだけど、結果的に優勝できなかったのは悔しい思い出として残っている。
F・マリノスはこのジュビロ戦後に2連敗して、結局優勝という大目標を達成できなかった。リーグ戦の難しさを改めて痛感したシーズンでもあった」
取材・文:藤井雅彦(ジャーナリスト)
2003年11月29日 第2ステージ15節
横浜 2-1 磐田
得:横=マルキーニョス(50分)、久保(89分) 磐=グラウ(2分)
「F・マリノスが優勝するためには、まず目の前の相手に勝つことが絶対条件だった。でも前半にテツ(榎本哲也)が退場になってしまい、数的不利になる苦しい状況に。
試合はマルキ(マルキーニョス)とタツさん(久保竜彦)のゴールで逆転できたけど、勝ったからといって優勝が決まったわけではなかった。大型ビジョンに他会場の結果(※編集部・注/浦和対鹿島のゲームで、鹿島が勝てば鹿島のステージ優勝が決まるなか、2-2のドローに終わる)が映し出されて、僕たちが完全制覇を成し遂げたこと知り、喜びを爆発させた。
このシーズンは岡田さん(武史)の監督初年度で、『勝負の神様は細部に宿る』と教えられた。練習の中でのワンプレーや小さな一歩にも手を抜かない。『たぶん大丈夫だろう』という甘えを許さない。
その積み重ねが奇跡を呼ぶ――それがまさしくこの試合であり、このシーズンだった」
GAME4
2012年8月11日 21節
横浜 3-2 新潟
得:横=中澤2(62分・87分)、マルキーニョス(69分) 新=田中2(18分・65分)
「新潟に先制を許して主導権を握られ、常に追いかける展開になってしまった。
ただ、このシーズンは僕以外にも(栗原)勇蔵やマルキ、カンペー(富澤清太郎)といったヘディングの強い選手が多かった。それと、なんといってもキッカーのシュン(中村俊輔)の存在を忘れるわけにはいかない。
この試合の僕の2ゴールももちろん彼のボールのおかげだし、シュンの存在によって僕のゴール数は増えたと思う。
ただし、DFの立場としては、自分が2点取ったことより2失点したことが課題として残った。それが気にならないようではDFとして失格だと思う。
“自分が点を取って勝ったから良し”、という方程式は、僕の教科書には載っていない」
GAME5
2013年11月23日 32節
磐田 0-1 横浜
得:横=中澤(69分)
「膠着した展開でセットプレーが勝敗を決めるのはサッカーの常。シュンのCKを起点に、ニアサイドでマルキが触って、GKが弾いたこぼれ球を僕が詰めてゴールが決まった。
泥臭い形の得点だったけど、ゴールに向かってプレーできていた表われだったと思うし、チーム全体としてこの試合に懸ける意気込みが詰まった決勝点でもあったと思う。
このシーズンは個々のパフォーマンスが高かったし、チームとしてもある程度完成されていた。そして、この磐田戦の勝利でリーグ優勝に王手をかけたわけだけど、結果的に優勝できなかったのは悔しい思い出として残っている。
F・マリノスはこのジュビロ戦後に2連敗して、結局優勝という大目標を達成できなかった。リーグ戦の難しさを改めて痛感したシーズンでもあった」
取材・文:藤井雅彦(ジャーナリスト)