【中澤佑二セレクト】J1・500試合の中から本人が選ぶ「思い出深き5つのゲーム」

カテゴリ:Jリーグ

藤井雅彦

2015年10月16日

わずか数人の記者にも“神対応”で取材に応じる。

マリノスタウンにある坂道でフィジカルを強化。こうした日々の地道な努力が、大記録達成につながっている。写真:徳原隆元

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 心身ともに負担が大きくなりすぎない範囲で、少しずつアレンジを加えながら体調管理に務める。日々のトレーニングに目を向ければ、クラブハウスを離れるとサッカー脳がOFFになる性格のため、限られた時間を濃密に過ごすための手法を考え続けてきた。
 
 以前は全体練習後に行なっていた筋力トレーニングを、ここ数年は練習前に行ない、練習開始時には身体が温まっている状況を作る。練習後はクールダウンを兼ねたジョギングと基本的なパス交換のみが多く、オフ明けはフィジカルトレーニングに取り組む。
 
 日本代表として不動だった2009年あたりからは欧州遠征で培った経験を活かし、体幹を鍛えるために砂場トレーニングを導入。また、ここ数年はマリノスタウンにある坂道を利用して汗を流すことも多くなった。
 
 そして昨年からは試合当日にも変化が見られるようになった。試合終了後、ミックスゾーンに選手が姿を現わすのは、早い選手であれば試合が終わってから15分後、遅くても30分後である。だが中澤の場合、試合後のクールダウンと交代浴で疲労回復に努めるため、ミックスゾーンにやってくるのは、試合後1時間15分以上も経ってからだ。
 
 19時キックオフのナイターゲームでは、原稿の締め切りに追われる記者泣かせとも言えるが、メンテナンスを怠らないことで中3日、中2日の連戦でも高いパフォーマンスを維持してきた。
 
 そして、どんなに遅い時間になっても、わずか数人でも残っている記者にしっかりと対応するのは、中澤が報道陣をリスペクトしている証である。

ある日の練習風景の一コマ。ランニング中、あえてカメラマンのほうに近づく配慮を見せ、「良い写真は撮れましたか?」と笑顔で尋ねる。メディアに対し、常に相手を気遣う姿勢も中澤の魅力のひとつだ。写真:徳原隆元

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