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「もうね、レベルが違う」林陵平が振り返る名パートナーたち。特に驚愕したのが…【インタビュー後編】

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2021年01月15日

「好きという気持ちだけではやっていけない世界」

2009年に東京Vでプロデビュー。12年間、サッカー対して妥協せず、真摯に向き合った。(C)SOCCER DIGEST

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――では現役時代に一番大事にしてきたことは?

「僕はすべてをサッカーに捧げてきました。コンディション作りにも一切の妥協をしませんでした。遊びとか誘惑はいくらでもあるけど、サッカーのためにいろんなものを排除してきた。23時は必ず寝たり、甘いものや揚げ物を食べなかったり。ピッチ上でも一生懸命やるのはもちろん、ピッチ外の時間のほうが長いので、そこをどう過ごすか。それが次の日の練習や試合に影響してくるので。24時間サッカーのために妥協せずにやってきたのは誇れることだと思います」

――ただ、それは口で言うほど簡単なことではないはずです。どうやって誘惑に打ち勝ってきたのですか?

「確かに、いろんな人に『それくらい、いいじゃん』って言われたりもしました。でも自分のなかでは完全に線引きしていた。例えば連休になったら、1日休んで、もう1日はランニングにいって身体を動かしたりとか、自分でやると決めたことは必ずやってきた。だから最後はスッキリと引退を決められたのかなと思いますね」

――契約がなくなり仕方なく現役を退く選手が多いのがこの世界で、自分で引退しますと言って引退できる選手は本当にひと握りです。妥協しないという姿勢が、12年間のプロ生活につながったのでしょうね。

「それは間違いなくあります。これまで100パーセントを出し切れていなかったら、ここまで続けられなかったかもしれないし、多分今もまだやりたいとかって思ったのかなと。振り返った時に一切の妥協がなかったから、繰り返しになりますけど、引退が頭に浮かんだ時に、自然と受け入れられたんですよね」
 
――月並みですが、妥協しなかったのは、やっぱりサッカーが好きな気持ちがあったから?

「もちろんサッカーは好きです。ただ、好きという気持ちだけではやっていけない世界です。なにより仕事に対する情熱。そこはすごく強かったです」

――仕事といえば、今後のキャリアビジョンは見えてきましたか? 昨年の引退会見の時には『これから探りたい』とおっしゃっていましたね。

「まあ、強化部に入っているのか、監督やコーチなどの指導者になっているのか、それとも解説をしているのか、まだ分からないですけど、もしかしたら驚きを提供できるかもしれません。期待しておいてください(笑)」
 
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