【U-20激闘譜】「日本の1つの指標に」黄金世代の凄さとは何だったのか? 生き証人・播戸竜二の回想録

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年06月30日

「黄金世代の軌跡や戦い方が日本の1つの指標になっていいと思う」

99年当時、帰国後に『サッカーダイジェスト』誌のインタビューに応じた播戸。今回はリモートインタビューで取材に応えた。写真:サッカーダイジェスト写真部

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 類まれな結束力があったのは間違いない。だからこそ、彼らは初戦のカメルーン戦を1-2と落として黒星発進してもめげなかった。アメリカ、イングランドに連勝してグループリーグを1位通過し、ラウンド16のポルトガルとの120分間の死闘もPKの末に勝ち切った。

 そして準々決勝で前評判の高かったメキシコを2-0で撃破し、準決勝・ウルグアイ戦も2-1で勝利。気づけば日本勢初のFIFA公式大会ファイナル進出を果たしていた。さすがに決勝・スペイン戦は小野不在の中、シャビ率いる華麗なタレント軍団に0-4と完膚なきまでに叩きのめされたが、この試合以外は内容的にも技術・戦術的にも日本が上回っていることが多かった。そこは誇りを持っていい点だ。

「僕らは指導者に押し付けられることなく、自分で考え、情報収集して、努力を重ねて成長してきた世代。『自分らで上に行くんや』というガツガツ感も凄かった。その積み重ねで伸二やイナみたいな大きな個性とタレント性を持つ選手が自然と集まり、ユース年代で世界に勝ち、圧倒的自信をつけることができたんやないかな。黄金世代の軌跡や戦い方が日本の1つの指標になっていいと思う。あれから20年以上経ったけど、19~20歳で吸収できるものは本当に大きい。それを改めて強調しておきたいですね」

 ナイジェリア組の半数以上がユニホームを脱いだ今だからこそ、彼らの偉業を再認識し、日本サッカーのさらなる発展の生かすべき――。播戸はそれを強く望んでいる。(文中敬称略)

取材・文●元川悦子(フリーライター)
 

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