「トリニータには僕のような攻撃的な選手がたくさんいて、かなり層が厚いことは理解していました」
点を取るためのドリブルから、仲間の特性を引き出すためのドリブル、そして最終的には自分が生きるドリブルへと昇華させることができた。もちろん勝負すべき時は本能剥き出しで仕掛けるドリブルもできる。
「僕の後ろは1ボランチなので、守備面でもより貢献しないといけなくて、運動量は間違いなく増えました。守備をしないことで有名だった僕が、今ではボールを奪う回数がチームでナンバーワンの試合もある。もともと球際は攻撃面では得意だったので、それを守備面に置き換えてやることで、すごく楽しいなと感じるようになりました。それに昔の走行距離を見たら8kmだったけど、シャドーになってから10km、11kmを超えている。それも自分の成長にもつながっていると思います」
身体操作の強化とトップ下という新境地。膝の大怪我をきっかけに彼の才能は一気に開花をした。そして昨年の夏に古巣の鳥栖から練習参加のオファーが届くと、秋に練習参加をして、今年のキャンプにも参加。正式オファーが届いた。
「かつて自分がいた鳥栖からオファーをいただけたことは本当に嬉しかったし、光栄なことだったのですが、他のチームにも参加して決めたいと思っていたので、3月に声をかけていただいたトリニータの練習に参加をしました。そこで大分のサッカーが鹿屋体育大のサッカーに似ていて、ボールを大事にしながら攻守の切り替えのところで相手ありきではなく、自分たちありきのサッカーができると思ったんです」
片野坂知宏監督のサッカーに大きな魅力を感じた彼に、大分から正式なオファーが届いた。
「トリニータには僕のような攻撃的な選手がたくさんいて、かなり層が厚いことは理解していました。でも、僕はFW、トップ下、ウィングバックもこなせる自信があるし、ボランチも鹿屋体育大で鍛えられたことでこなすことができる。4つのポジションをこなせる選手は少ないと感じましたし、そういう評価をいただくことができた。ここで勝負がしたいと思えたのでトリニータに決めました」
エゴが前面に出過ぎていた過去から脱却し、チーム戦術や役割に対応しながら我を出せることがプロで戦う上での武器になった。そして、それをトリニータで発揮する覚悟を決めた。最後に彼はこう決意を口にした。
「『サッカーの楽しさ=ゴールを奪うこと』だったのが、周りを生かし、生かされながら、みんなで崩していく楽しさが生まれて、その過程で奪ったゴールは大きな価値がある。大分では献身的な守備、攻撃への関わりを意識しながらも、2桁得点を狙っていきたいです。これは来年の目標じゃなくて、今年の目標。プロ0年目として今年が勝負だと思っていますし、『来年からでいいや』と悠長なことを言っていられる世界ではないと思います。それこそ今から勝負は始まっていますし、特別指定だからではなく、プロとして他の選手と真っ向から勝負していきたいと思います」
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「僕の後ろは1ボランチなので、守備面でもより貢献しないといけなくて、運動量は間違いなく増えました。守備をしないことで有名だった僕が、今ではボールを奪う回数がチームでナンバーワンの試合もある。もともと球際は攻撃面では得意だったので、それを守備面に置き換えてやることで、すごく楽しいなと感じるようになりました。それに昔の走行距離を見たら8kmだったけど、シャドーになってから10km、11kmを超えている。それも自分の成長にもつながっていると思います」
身体操作の強化とトップ下という新境地。膝の大怪我をきっかけに彼の才能は一気に開花をした。そして昨年の夏に古巣の鳥栖から練習参加のオファーが届くと、秋に練習参加をして、今年のキャンプにも参加。正式オファーが届いた。
「かつて自分がいた鳥栖からオファーをいただけたことは本当に嬉しかったし、光栄なことだったのですが、他のチームにも参加して決めたいと思っていたので、3月に声をかけていただいたトリニータの練習に参加をしました。そこで大分のサッカーが鹿屋体育大のサッカーに似ていて、ボールを大事にしながら攻守の切り替えのところで相手ありきではなく、自分たちありきのサッカーができると思ったんです」
片野坂知宏監督のサッカーに大きな魅力を感じた彼に、大分から正式なオファーが届いた。
「トリニータには僕のような攻撃的な選手がたくさんいて、かなり層が厚いことは理解していました。でも、僕はFW、トップ下、ウィングバックもこなせる自信があるし、ボランチも鹿屋体育大で鍛えられたことでこなすことができる。4つのポジションをこなせる選手は少ないと感じましたし、そういう評価をいただくことができた。ここで勝負がしたいと思えたのでトリニータに決めました」
エゴが前面に出過ぎていた過去から脱却し、チーム戦術や役割に対応しながら我を出せることがプロで戦う上での武器になった。そして、それをトリニータで発揮する覚悟を決めた。最後に彼はこう決意を口にした。
「『サッカーの楽しさ=ゴールを奪うこと』だったのが、周りを生かし、生かされながら、みんなで崩していく楽しさが生まれて、その過程で奪ったゴールは大きな価値がある。大分では献身的な守備、攻撃への関わりを意識しながらも、2桁得点を狙っていきたいです。これは来年の目標じゃなくて、今年の目標。プロ0年目として今年が勝負だと思っていますし、『来年からでいいや』と悠長なことを言っていられる世界ではないと思います。それこそ今から勝負は始まっていますし、特別指定だからではなく、プロとして他の選手と真っ向から勝負していきたいと思います」
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
Facebookでコメント
- 「日本にはほとんど負けたことがない」中国代表レジェンドの“虚偽発言”が母国で炎上!「実情は6戦4敗だ」「大ホラ吹き」
- 「モドリッチを排除する」「誰もが驚いた」マドリーが“10番の後継者”として日本人MFに興味と西メディア報道!久保でも中井でもなくまさかの…
- 「ボンドガールかよ!」スイス代表のブロンド女子が“リアル峰不二子”姿でファン魅了!「反則にして王道です」
- 「深く同意」本田圭佑が侍ジャパンのWBC優勝から受けた“刺激”にファン共感!「いちばんいい見方な気がするね」
- 「とんでもない可能性を秘めている」久保の活躍でソシエダが22歳の日本人アタッカーの獲得に関心と現地報道!「クボとのコンビが実現できる」