【U-20激闘譜】合言葉は「史上初めてアジアを突破する年代になるんだ!」95年世代の生き証人・安永聡太郎が語る達成感と挫折

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年06月20日

「世界大会に出ることより、その後も飽くなき情熱を燃やし続けられるかどうかの方がずっと大事」

95年当時のU-20日本代表の主力の一人だった中田。その後、五輪代表、A代表とステップアップしていった。写真:サッカーダイジェスト

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 スペイン戦の衝撃をもっと真摯に受け止め、努力していれば、もっと大成していたかもしれない……。安永のみならず、この大会に出ながら突き抜けられなかった選手の多くがそんな思いを抱いたことだろう。

「カタールの後、マリノスとの関係でスペイン2部のレリダのテストを受ける機会に恵まれ、レンタル移籍をさせてもらうなど、飛躍のチャンスはありました。だけど、僕はプロになるまで打たれたことがなかった人間。どこに行っても試合に出ていたので、プロになって初めて出られない困難にぶつかった。そこで壁を超えようとチャレンジするのではなく、人のせいにして、うまくいかない自分を正当化していたところがあったと思います。同い年の中田や直樹が五輪代表、A代表とステップアップしていったのに、自分はワールドユースという貴重な場を生かしきれなかった。世界大会に出ることより、その後も飽くなき情熱を燃やし続けられるかどうかの方がずっと大事なんだと思います」

 安永がそう感じた1つの好例が鈴木隆行(解説者)だ。鈴木は94年9月の最終予選直前の候補合宿に来たことがあったという。安永、西沢、大木の常連3人に加わった新たなFWは1人だけ技術的に見劣りする状況で、最終予選もワールドユースもメンバーには入れなかった。そんな彼が2002年日韓ワールドカップで日本最初のゴールを挙げる選手になるとは、一体、誰が想像しただろう……。

 やはり重要なのは、この世代が目指した「史上初のアジア突破」という結果ではなく、「その後のキャリア」なのだろう。世界への道をこじ開けてくれた95年カタール大会出場組が教えてくれることは少なくない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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