• トップ
  • ニュース一覧
  • 【U-20激闘譜】合言葉は「史上初めてアジアを突破する年代になるんだ!」95年世代の生き証人・安永聡太郎が語る達成感と挫折

【U-20激闘譜】合言葉は「史上初めてアジアを突破する年代になるんだ!」95年世代の生き証人・安永聡太郎が語る達成感と挫折

カテゴリ:連載・コラム

元川悦子

2020年06月20日

「異次元の世界」に映ったスペインの凄さ。「7~8割ボールを保持され…」

スペイン戦では、多くの時間でボールを支配され「異次元の世界」だったという。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 95年ワールドユースは4月。当初はナイジェリアで開催される予定だったが、衛生面などの問題で不可能となり、カタールで代替開催される運びとなった。コアメンバーは不変で、プロ入りしたばかりの安永、中田、松田もクラブで出番を得ていたため、本大会入りできた。が、西澤のように落選を余儀なくされる者もいた。逆に最終予選にいなかった奥や森岡隆三(清水エスパルスでアカデミー・ヘッドオブコーチング)らが招集され、ケガの田中誠(磐田スカウト)に代わって秋葉忠宏(水戸監督)も呼ばれた。最終予選からチーム編成は微妙に変わったが、一体感や結束力は依然として強かったという。

「卓が大学で調子を落として、大介が入れ替わる形で2列目に入ったんです。キャプテンもボランチのクマ(熊谷浩二=鹿島コーチ)に代わった。卓もいいリーダーだったけど、この時のクマはフェアな人柄がプラスに働き、みんなの人望もあったので、個性的な面々をよくまとめていましたね。最後のブラジル戦も正直、負ける気はしなかったし、全員が積極果敢にチャレンジしていた。いいチームだったんじゃないかと思います」

 こう述懐する安永自身も、ブルンジ戦で1点を挙げるなど好調を維持していた。しかし、スペインだけは「異次元の世界」に映った。ラウール・ゴンサレス、デ・ラ・ペーニャ、エチェベリア、サルガドら後のスペイン代表を背負う面々の凄さに度肝を抜かれた。

「結果は1-2だったけど、7~8割ボールを保持され、全く奪えない。取りに行った瞬間にかわされ、ボールに触らせてもらえないんです。あれは過去にない感覚だった。正直、打ちのめされましたね」
 
【関連記事】
「マジで衝撃でしたよ」小野、稲本、本山が“一番スゴイ!”と認定した伝説の名手とは?【黄金の記憶】
【岩本輝雄の英雄列伝|中田英寿編】個性派集団の中で、伸び伸びできたんじゃないかな
恩師・山田耕介監督が語る松田直樹――稀代の名CBはいかにして誕生したのか?
【安永聡太郎】「バルサより再現性の質が高い」レアル・ソシエダ躍進の秘密を戦術的に徹底解剖!
“フラット3の申し子”を襲った悲運…森岡隆三が日韓W杯で抱いた苦悩と感謝【日本代表キャプテンの系譜】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ