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村井チェアマンが語る「Jリーグ再開へ、無観客試合開催の絶対条件」【単独インタビュー】

カテゴリ:Jリーグ

増島みどり(スポーツライター)

2020年05月01日

「専門家とのホットライン設置で、選手の心身をサポートをする」

辛い毎日を過ごしている選手へのサポートも重要な課題だ。写真:Jリーグフォト

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――6回目の専門家との連絡会議の後、愛知医科大の三鴨廣繁医師が、JリーグもNPBも、感染者をこれほど抑えてクラスターも起こさずにいる努力には本当に頭が下がる。医療関係者の私たちが見習っていいほど徹底されている、と称賛の言葉を送っていたのが印象的でした。

村井 中断を決定した時点から、ウイルス感染防止策として手洗いの徹底ほか、体調管理のための検温、これはご家族にも協力頂き、万が一のための行動記録、保健所への協力がスムーズにできるように、どういった質問をされるかといったシミュレーションまで、細かく各クラブにお願いしてきました。

――休止期間が延びるなかで、選手へのサポートが重要になってくるのではないでしょうか。

村井 それを検討しています。専門家の皆さんそれぞれが本当にお忙しく、政府への提言にも関わり、医療をリードされているなか、こうやって定期的に会議に参加して幅広い知見を提供下さっている。本当に有難く、貴重な機会かを理解しています。例えばサッカーでは1試合で体重も3㌔ほど減少するなど、これは免役力の低下でウイルス感染には影響するか、といった感染への恐怖や、再開が明確にならない状況下でコンディションへの不安、メンタルの問題もあれば、クラブの経営、将来への不安も抱いているでしょう。こうした不安に、専門家の先生が直接、ホットラインを設置して選手の相談にあたってくださると、有難いご提案を頂戴しています。選手は辛い毎日を過ごしていると思う。しかし、選手の出番は必ずやって来る。
 
――世界中でサッカーのない週末が続いています。

村井 アメリカの9・11の時、東日本大震災、熊本地震の時にも、大変な現場で自分を犠牲にして救出活動や医療、物流で頑張っておられる皆さんの姿に、私たちは勇気付けられてきました。今は、皆さんに何かをするというよりも、そういう方々に苦労をかけず、邪魔にならずにいなければならない時期です。そしてこれを乗り越え、社会にスポーツが受け入れられるようになった時には、今度は私たちが貢献し、恩返しをする番になる。筋書のないドラマの中で、全力でプレーをし、立ち上がる、戦う、そういう姿を見てもらわなくては。そういう日が必ず来ると信じて、選手も、私たちリーグも、その日のために力を蓄え、準備をして行く。私たちは、分断のウイルスには絶対に負けられない。そう思っています。

取材・文●増島みどり(スポーツライター)

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