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村井チェアマンが語る「Jリーグ再開へ、無観客試合開催の絶対条件」【単独インタビュー】

カテゴリ:Jリーグ

増島みどり(スポーツライター)

2020年05月01日

「再開は、もし僕が選手の奥さんだったら安心して送り出せるか、それが条件」

無観客試合も検討中。しかし、「すぐ実行できる話ではない」と村井チェアマンは慎重な姿勢を崩さない。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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――4月23日、6回目の連絡会議を終え、非常事態宣言が続く場合、再開はまた厳しい状況となり、無観客試合を模索する必要性についても言及していました。

村井 非常事態宣言が、地域によって解除されるかもしれませんし、あるいはさらに長く続く地域も出てくるかもしれない。こうした違いが想定される以上、何月に一斉に再開、といったシナリオは描き難いでしょう。地域ごとに、感染の状況を見ながら再開していくプランも考えないとならなくなるかもしれない。

――今季、最悪の場合は中止といった事態は考えていますか?

村井 現時点で、日程の消化は可能で、中止を考える状況にはない。お話したように、このウイルスの影響は本当に瞬時に変わってしまう。
 
――当初は収容率50パーセント、あるいはアウェー戦の削減で再開する計画もありました。無観客試合からのスタートとして、具体的に検討すべき課題は何でしょうか?

村井 専門家の先生方にも伺っていますが、無観客だから、選手に再開を告げて、すぐ実行できるという話ではない。選手はどうやって移動するのか、公共交通機関を利用して大丈夫なのか、宿泊施設も従来通りの利用方法でいいのか、食事の摂り方、試合中もベンチでソーシャルディスタンスが必要か、声を出していいのか、ベンチでマスクは必要なのか、と、上げればキリのない感染予防対策が、これまでとは全く違うルールとして新たに必要になるでしょう。また、無観客とはいえ、どう警備をしてもらうか、ボランティアなくしては開催できませんし、こういった方々の安全も最大限考慮する必要がある。再開について、これだけは絶対に守ろうと考えているんです。それは、もし僕が選手の奥さんだったら、家族だったら、試合に行く際、これまでのように頑張って、と安心して送り出せるか。その考えを大前提にする。
 
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