少人数の強み。「ジュウサンコイチ」の団結力
広島県は(東京都、大阪府ほどではないが)、高校女子サッカーが盛んな地域で、登録校数も少なくない。
ここ数年は広島文教大学附(今年、広島文教女子大附から校名変更)、山陽の2強に、予選トーナメント優勝の常連・盈進に、公立の星・沼田といった中堅校もいる。
こうした学校は、トーナメントで上位進出するためになにが必要かを知っている。これに対してAICJはどう戦ったか。
「どこのチームとやっても、こちらがほぼ1年生ということもありますし、当たりの弱さとか、筋力とか、スピードで、適わない部分があるんです。そんな彼女たちが『1年目の今年に、全国大会に出たい』という目標を作りました。そこでトーナメントを勝ち抜くためにはどうすればいいか考えた時に、守備だと思い、その部分にはすごく時間を費やしてきました」(小川監督)
その脳裏にはシーガル広島レディースを率いて臨んだ、昨年度の全日本U-15女子サッカー選手権での記憶があった。
「初めて全国大会に出て、北海道リラ・コンサドーレさんと試合をした時です。相手にも、ものすごい選手はいなかったし、何本かシュートまでいって、点を取れるんじゃないかというふうに考えていたんです。けれども、完全にブロックを作られて、やられました。ウチは、ほとんどプレーできませんでしたね。ものすごい衝撃を受けて、自分も勉強をしました」
秋の選手権予選は「チームの13人全員で戦い抜く」という号令の下、インターハイ予選で敗れていた山陽に、県予選準決勝でリベンジを果たして、中国大会に進出。「いきなり、これだけ上手くいくとは思っていなかった」(疋田)という選手たちだが、中国大会でも、松江商との3位決定戦を制して、見事に本大会行きの切符を掴んだ。
ここ数年は広島文教大学附(今年、広島文教女子大附から校名変更)、山陽の2強に、予選トーナメント優勝の常連・盈進に、公立の星・沼田といった中堅校もいる。
こうした学校は、トーナメントで上位進出するためになにが必要かを知っている。これに対してAICJはどう戦ったか。
「どこのチームとやっても、こちらがほぼ1年生ということもありますし、当たりの弱さとか、筋力とか、スピードで、適わない部分があるんです。そんな彼女たちが『1年目の今年に、全国大会に出たい』という目標を作りました。そこでトーナメントを勝ち抜くためにはどうすればいいか考えた時に、守備だと思い、その部分にはすごく時間を費やしてきました」(小川監督)
その脳裏にはシーガル広島レディースを率いて臨んだ、昨年度の全日本U-15女子サッカー選手権での記憶があった。
「初めて全国大会に出て、北海道リラ・コンサドーレさんと試合をした時です。相手にも、ものすごい選手はいなかったし、何本かシュートまでいって、点を取れるんじゃないかというふうに考えていたんです。けれども、完全にブロックを作られて、やられました。ウチは、ほとんどプレーできませんでしたね。ものすごい衝撃を受けて、自分も勉強をしました」
秋の選手権予選は「チームの13人全員で戦い抜く」という号令の下、インターハイ予選で敗れていた山陽に、県予選準決勝でリベンジを果たして、中国大会に進出。「いきなり、これだけ上手くいくとは思っていなかった」(疋田)という選手たちだが、中国大会でも、松江商との3位決定戦を制して、見事に本大会行きの切符を掴んだ。
少人数の強みとして、井上は「ジュウサンコイチ」の団結力を挙げた。
「『ニコイチ』みたいに、13人でひとつの『ジュウサンコイチ』。歳の差を気にせず、派閥になるというのもありません。人数が多くなると、それはそれでいいこともあるんだろうとは思うんですけれども、周りが迷惑になるくらい、13人でいつも笑ったり、お昼もみんなで食べたり……。それは13人だからこそできることなんだなと思います」(井上)
近年、強豪校では、選手数が増加の一途を辿っているが、小川監督は選手の育成を考えると、試合に出られるチャンスがあるくらいの人数に抑えたほうがいいと考えている。
「いまの1年生が3年生になった時には、順調にいくと人数が40人、50人になる可能性があります。そうなった時に、もう一度クラブチームとAICJ高校とでチームを分けて、上手く運営していければいいかなと思っています。そして、先の話になりますが、高体連とクラブ、それにフットサルまで、全部に挑戦できるようになればと思います」
「『ニコイチ』みたいに、13人でひとつの『ジュウサンコイチ』。歳の差を気にせず、派閥になるというのもありません。人数が多くなると、それはそれでいいこともあるんだろうとは思うんですけれども、周りが迷惑になるくらい、13人でいつも笑ったり、お昼もみんなで食べたり……。それは13人だからこそできることなんだなと思います」(井上)
近年、強豪校では、選手数が増加の一途を辿っているが、小川監督は選手の育成を考えると、試合に出られるチャンスがあるくらいの人数に抑えたほうがいいと考えている。
「いまの1年生が3年生になった時には、順調にいくと人数が40人、50人になる可能性があります。そうなった時に、もう一度クラブチームとAICJ高校とでチームを分けて、上手く運営していければいいかなと思っています。そして、先の話になりますが、高体連とクラブ、それにフットサルまで、全部に挑戦できるようになればと思います」