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高校女子サッカーに新星! 部員わずか”13名”のAICJはいかにして選手権行きの切符を掴んだのか

カテゴリ:高校・ユース・その他

西森彰

2020年01月01日

目ざすは文武両道。サッカーIQの高い選手を

昨年は「ひとり部員」だった井上。自身のキャリア初の全国大会に意気が上がる。写真:西森彰

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 AICJ高校は県下でも有数の進学校だ。AICJとは「Academy for the International Community in Japan」の略称。英語習得に力を入れており、「海外の学校への進学を目ざすIB(国際バカロレア)ディプロマコースでは、授業の9割が英語で行なわれています」(小川監督)。「早慶/国立大コース」に籍を置く女子サッカー部員にも、ハイレベルな文武両道の実践が求められる。

「選手は、学力だけで大学に行けるように、しっかりと勉強をする。そして、サッカーでも本気で取り組んで、全国で優勝を目ざせるようなチームになる『勉強も、サッカーも、本気でやる』というのが、ウチのモットーですね」(小川監督)
 
 選手も、これに必死でチャレンジしている。キャプテンの疋田祝華は、寮のルームメイトと協力して、勉強に取り組んでいる。

「テスト週間も練習はあるし、たまに試合もかぶったりするので、勉強は大変です。練習が終わったら、すぐに家へ帰って勉強する。それぞれが考えながら、頑張っています。自分を含めて3人だけが寮生活で、他の10人は家から通っています。(ルームメイトは)岸波優妃さんと櫻田真衣さんです。勉強で分からないところがあったら、3人で教え合ったり、サッカーの相談をしたり……」(疋田)

 
 独力で困難に立ち向かった2年生の井上は、協力し合っている1年生たちの姿を見て、うらやましく思う部分もあると言う。

「こんなに進学校だとは知らなかったので入ってみてビックリしました。自分も勉強についていくのが大変で、分からないこととかを訊きにいっていたんです。みんなが話している勉強の内容を聞いて、すごく懐かしくて、メンバー同士で教え合ったりしている姿を見たら『うらやましいな』とも思います。やっぱり両立させるために、短い時間のなかでも、頑張っていかなければと思います」(井上)

 選手が勉強についていけるのか、やや心配していたという小川監督だが、「レベルが高いので、入学後すぐの4月はテストの成績を見てもかなり悪かった。ただ、これまで3回のテストで、全部、成績が上がってきました。授業にも、英語にも、慣れてきたんだと思います」とひと安心。いまは心置きなく、サッカーの指導に専念できている。

「練習は厳しく、楽しく、ですね。常に100%やり切る、というところを目ざしてやっています。こだわりという部分では、サッカーの原理原則をしっかりと理解して、サッカーの IQ が高い選手を育成したいと思っています。身体能力任せのサッカー、技術だけのサッカーではなく、サッカー的に頭がいい選手を育成したいなと思っています」
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