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“常勝軍団”鹿島&“ベンチャー企業”メルカリの新タッグが船出!! 経営権譲渡が映し出す未来は?

カテゴリ:Jリーグ

岡島智哉

2019年08月30日

新規顧客の呼び込みやスタジアム改革も期待

メルカリが持つノウハウを活かして、鹿島は次のステージへ進もうとしている。(C)SOCCER DIGEST

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 期待されることのひとつは、新規顧客の呼び込みだ。「BtoC」企業であるメルカリのメイン顧客は20代の女性。Jリーグ側はスタジアムに足を運ぶサポーターの平均年齢が上昇傾向にあることを危惧しているが、メルカリの顧客にアントラーズを認知させる役割が期待される。
 
 また小泉社長は「インターネットを使ってファン・サポーターの皆さまと触れ合えるような取り組みをしたい」「もっともっとスタジアムで楽しく過ごしてもらえるような環境を提供したい」と話す。鹿島はこれまでもネットでの情報発信に力を入れ、スタッフの人数も割いてきた。時代の変化に合わせ、硬派を地でいくクラブからは卒業済み。それでも実店舗を持たず、ネットの世界だけで急成長を遂げたメルカリが持つノウハウは生かされるはずだ。
 
 さらに、スタジアム改革も期待されている。すでにクラブは、将来的にカシマスタジアムの座席数を減らす方針を明言。満員に近いスタジアムの臨場感を求めると同時に、より高価なロイヤリティー席を充実させ、客単価を上げることを目指している。試合で勝利することが、ファン・サポーターにとって最も「楽しい空間」という認知につながる。だが、それは選手や現場スタッフ、強化部の仕事だ。メルカリは試合時間の90分以外のところにフォーカスしたアクションで、「楽しい空間」作りへ尽力することになるだろう。スタジアム
への滞在時間を増やすようなイベントや仕掛けを行なうことは、積年の課題でもある渋滞対策にもつながっていく。
 
 期待と不安が入り交じる突然の経営権譲渡劇。もちろん、まだ正式に経営権が移っていない現段階で「心配ご無用」とは言えないが、期待すべき点は多い。メルカリとともに、世界目線のアントラーズが次のステージへと駆け上がる。
 
取材・文●岡島智哉(報知新聞社)
 
※『サッカーダイジェスト9月12日号』(8月22日発売)より転載
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