17年にも離脱。今回の怪我は何の意味を持つのか。
そして、イタリア戦から一夜明け、負傷離脱が発表された。
「本当に悔しいし、情けない気持ちでいっぱいです。3試合ともに戦って、次からの決勝トーナメントで一緒にいられないのは残念です。自分はこのチームは優勝できるほどの力を持っていると思います。自分は日本に帰ってからテレビの前で一緒に戦うことしかできませんが、この悔しさとか、情けなさを今後のサッカー人生の糧にして個人としても成長を続けたいです」
最も悔しいのは斉藤本人であることは分かっている。ただ、約1年前の「大化けする」という確信から、一歩一歩着実に成長している過程をチェックしてきた筆者にとっても無念だ。世界の舞台で活躍してくれると信じていたし、そして大会中も次こそは点を取ってくれると毎試合、心の底から思っていた。
「本当に悔しいし、情けない気持ちでいっぱいです。3試合ともに戦って、次からの決勝トーナメントで一緒にいられないのは残念です。自分はこのチームは優勝できるほどの力を持っていると思います。自分は日本に帰ってからテレビの前で一緒に戦うことしかできませんが、この悔しさとか、情けなさを今後のサッカー人生の糧にして個人としても成長を続けたいです」
最も悔しいのは斉藤本人であることは分かっている。ただ、約1年前の「大化けする」という確信から、一歩一歩着実に成長している過程をチェックしてきた筆者にとっても無念だ。世界の舞台で活躍してくれると信じていたし、そして大会中も次こそは点を取ってくれると毎試合、心の底から思っていた。
もう一度、大会前に斉藤が言っていた言葉を思い返してみる。
「自分のサッカーキャリアのなかで、大きな意味を持つ大会にしたいですね」
意味とは、なんだったのか。
おそらく、ゴールを決める活躍で、結果を残し、ステップアップのきっかけとすることだっただろう。その先にはJ2にとどまらず、より高いレベルでサッカーをすることになっていたかもしれない。今回は、志半ばで大会を終えてしまった。
17年のU-17ワールドカップもメンバーに選ばれていたが、大会前に鎖骨を骨折して離脱した。当時は「めっちゃ泣いていた」そうだが、悔しさを糧に、一つひとつ積み上げてU-20ワールドカップまでに着実な成長を遂げてきた。
過去の怪我も成長の糧として意味はあった。今回の挫折も飛躍する糧になればいい。それは、誰よりも斉藤本人がそう思っているだろう。
本当の勝負はここから。この悔しい想いを原動力にJリーグで活躍し、オリンピックやワールドカップという世界の舞台で、その才能を見せつけてほしい。
今度はそんな斉藤の明るい未来を固く信じている。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)