【U-20W杯】無念の離脱…斉藤光毅の怪我が持つ”意味”とは何か?

カテゴリ:国際大会

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2019年06月01日

試行錯誤してイタリア戦で好プレーを見せたが…

エクアドル戦で果敢に仕掛けたが、ドリブルはあまり通用しなかった。(C)Getty Images

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「選ばれたら、そこでアピールをして、自分のサッカーキャリアのなかで、大きな意味を持つ大会にしたいですね」
 
 屈託のない笑顔でU-20ワールドカップについて話してくれていた斉藤は、コンディションが右肩上がりの状態で本大会のメンバーに選ばれた。いざ開幕直前となった時には、「ドリブルや仕掛けもそうですし、得点とかアシストとか目に見える結果。そういうのを意識してやっていきたいと思います」と語気を強めて意気込んだ。完全なる戦闘モードだと感じた。
 
 初戦のエクアドル戦、2トップの一角でスタメン入り。最前線で上手くパスを引き出したが、その後のドリブルではボールロストした。21分には最終ラインの裏へ抜け出して最大のビッグチャンスが訪れたものの、シュートは水際で相手DFがクリア。ノーゴールのままハーフタイムで交代となった。
 
「前半に出てなかなかボールも受けれず、距離感も悪い感じだったので、自分のなかでは課題が多く残りました。いつもだったら通用しているドリブルも引っかかったりとか、取られるシーンとか結構あったので、初戦で高い授業料を払って、それを学ばせてくれたのは大きいのかなと思います」
 続くメキシコ戦では右サイドハーフで先発。エクアドル戦の反省を活かすために、「試行錯誤して映像を見て、色々考えた」。そして、ドリブルで仕掛け、シュートも放ったが、「今日も決して良いプレーではなかった。もっとやっていかないと」と本人は満足せず、次戦に目を向けていた。
 
 第3戦のイタリア戦も2トップの一角で先発出場。3分、CKのサインプレーで鋭いシュートを打ち、31分にもゴール前でビッグチャンスが訪れたが、決めきれなかった。ただ、何度もドリブルで仕掛けた姿勢は、前の2試合の改善が明らかで、被ファウルも多かった。
 
 78分にも右サイドをドリブルで抉ったが、ディフェンスに入った相手と接触。左肩を押さえてピッチを後にし、負傷交代となった。
 
 試合後、怪我の具合といつものように次戦を見据えて話を聞きに行ったが、「いや、肩なんですけど、まだ診断とか何もしていないので、分からないです」と振り絞るように口を開き、「今日はちょっといいですか。すみません」と申し訳なさそうに謝った上でその場を後にした。相当、悔しかったのだろう。
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