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「冨安の才能は間違いない」「遠藤はとても賢い」シント=トロイデンの指揮官が明かす日本人の長所と短所【STVV現地レポート③】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2018年10月22日

負傷の関根、小池については「プランを持ってやっている」と話す

エースのロマン・ベズスに祝福される鎌田。ベズスはウクライナ代表を務めている。ボリ(11番)はコートジボワール出身。チームには実に様々な国の選手が集っている。 (C) STVV

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――関根(貴大)選手は最初の試合で怪我をしてしまい、不運でした。

「泣いてましたよね。1−0のリードをしっかりキープしようと、彼を試合に出しました。チームは勝ちましたが、彼個人はまた怪我をしてしまいました。

 私は少し我慢して、しばらく彼を試合に使ってなかったんです。関根の調子が、どんどん調子が上がっていったのを、みんなが練習で見てました。結局、再び怪我をしてしまい、私もなんとも言えない気持ちになりました」

――私はまだ小池(裕太)選手を見たことがないんです。どんな選手なんでしょうか? キャスパー・デ・ノレ選手と同じく左サイドのDFですよね?

「はい。でもデ・ノレは右利きなんです。そこには長所・短所がありまして、デ・ノレはカットインしてゴールに繋がるプレーが出来ます。一方、左足のクロスはそこまでではないですが、私が文句を言うほどでもない。

 小池は練習試合でちょっと運のない怪我(足首)をして、完治まで時間がかかってますが、高いタレントの持ち主であることに間違いありません。特徴はスピード、キックの精度、トラップの良さです。

 8月の終わりにSTVVに移籍してきたというのも、不利に働いてます。プレシーズンは6月から始動しており、彼がベルギーに来たのは、もうチームがある程度固まった時でした。私たちは小池に対してプランを持ってやってますから、やがてうまくいくでしょう」
 

――「STVVには言葉のバリアがある」と記した記事を読みました。

「フランス語を喋る者がいれば、日本語を喋る者もいますが、チームの共通言語は英語です。なかには理解できてない場合もあるが、チームメート同士助け合い、分かっている者がしっかり教えたりしています。そういう姿を見ると、指導者としてとても嬉しい気持ちになりますね」

――それがチームに化学反応を生むんでしょうね。

「STVVは多くの国籍、多くの文化、異なる宗教が混ざったマルチカルチャーなチームですからね。宗教もそう。私が選手に怒ると、その選手を他の選手がかばうんですよ。みんなが守り合い、みんなが助け合うグループなんです。

 見ていて、とてもフレキシブル。何かを強制するわけでもない。とっても自然体な集団です。このようなグループの指揮を執る事ができ、本当に指導者冥利に尽きます」

取材・文●中田徹
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