直撃取材!「日本化」が加速するシント=トロイデンは、地元サポーターに受け入れられているのか?【STVV現地レポート①】

カテゴリ:海外日本人

中田徹

2018年10月21日

買収から10か月。今季リーグ6位と好調の地元クラブに、街は歓迎ムード

日本代表でも評価を上げている遠藤、冨安。彼らが移籍したシント=トロイデンで、クラブと街の関係を取材した。 (C)STVV

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 森保ジャパンに選出された遠藤航、冨安健洋をはじめ、関根貴大、小池裕太、鎌田大地と5人の日本人選手が在籍しているジュピラーリーグ(ベルギー1部)のシント=トロイデン(STVV)。1924年1月19日に創立され、ベルギーのサッカー界において90年以上の歴史を誇る、由緒あるクラブだ。

 2017年6月、日本企業DMM.comはクラブ株式の20%を取得。11月には残りの80パーセントの株式を所得したと発表し、クラブの正式なオーナーとなった。元FC東京ゼネラルマネージャーの立石敬之氏がCEOに就任し、冬の移籍市場ではまず冨安を獲得。その後も続々と日本人選手が加入して今に至る。外国枠がないベルギーリーグとはいえ、日本人が海外クラブに同時に5人在籍するという状態は前代未聞だ。

 そこで現地情報に詳しい中田徹氏に、STVVの現状を、3回に渡ってレポートしてもらった。第1回目は、こうした急激な“日本化”を、地元シント=トロイデンの人々はどう受け止めているのか。リアルな町の声をリサーチした。

カフェの軒先に掲げられたイエローフラッグ。STVVのイメージカラーであるイエローとブルーは非常に目立っていた。

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    ◆   ◆   ◆

 今年の1月、立石敬之CEOに「シント=トロイデンの町を歩いていても、STVVのことを感じることが少ない」と話したことがあった。

 STVVの練習場は中心街からほど近い場所にある。スタジアムは少し離れているが、それでも駅や中心街から徒歩圏内だ。せっかく、これだけ町とクラブが密接しているのだから、サッカーの熱を感じられないのはもったいないなと思っていた。

 ところが、立石CEOは「いや、逆ですね」と私の意見を否定してから続けた。

「私は『この町のクラブはSTVVだな』というのを感じます。いや、もう、凄いですよ。『君が新しいCEOなの?』って必ず声をかけてもらいますし、質問もたくさん来ます。町ぐるみで応援してもらってます。だからもっと、スタジアムに足を運んでくださっても、良いんですけれどね」

 この立石CEOの言葉が耳から離れなかった。あれから10か月。私は平日の昼間、シント=トロイデンの街を実際に歩いてみた。

 すると、驚くことに「VOORUIT STVV(進めSTVV)」というコピーの入った、あの印象的なイエローのフラッグが、実に多くの店の軒先に飾られるようになっていたのだ。

 私は先ず、女性向けの服屋に入り「この店はSTVVと何か関係があるんですか?」と訊いてみた。クリストルと名乗った店員は、にこやかにこう答えた。
 

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