「冨安の才能は間違いない。あとは積み重ねていくだけ」
――今年5月、STVVの新監督就任が決まった際、「この挑戦には、とても興味をそそられた」とおっしゃってました。「挑戦」とは何を指しますか?
「ゼロから出発する新しいプロジェクトに参加するということです。クラブは、DMMを新しいオーナーとして迎え、新たなコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、そして新しい選手が入ってきました。
私は成績不振のチームの指揮をシーズン途中から執って、なんとかチームを救うようなタイプの指導者ではありません。しっかりチームの土台を築き、個々の選手を成長させて、中長期的視点でチームを作るタイプの指導者です。
1年目の今(10節を終えて)6位という成績は上々ですが、現実的にものを見ないといけません。 STVVは3年プロジェクトを作りました。3年後に、我々はプレーオフ1に参加するに値するクラブになります。そのためにも、選手やトレーニングの質といった全てを向上させないといけません。日々進歩すること、それが重要です」
※編集部注:ベルギーはリーグ戦終了後、1~6位のチームが『プレーオフ1』を催行。『プレーオフ1』ではホーム&アウェーの総当たり戦を行ない、リーグ戦で獲得した勝点の半分にプレーオフ1での勝敗による勝点を加算して最終的な順位を決定。この最終順位により、UEFA主催大会の出場などが決まる。
「ゼロから出発する新しいプロジェクトに参加するということです。クラブは、DMMを新しいオーナーとして迎え、新たなコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、そして新しい選手が入ってきました。
私は成績不振のチームの指揮をシーズン途中から執って、なんとかチームを救うようなタイプの指導者ではありません。しっかりチームの土台を築き、個々の選手を成長させて、中長期的視点でチームを作るタイプの指導者です。
1年目の今(10節を終えて)6位という成績は上々ですが、現実的にものを見ないといけません。 STVVは3年プロジェクトを作りました。3年後に、我々はプレーオフ1に参加するに値するクラブになります。そのためにも、選手やトレーニングの質といった全てを向上させないといけません。日々進歩すること、それが重要です」
※編集部注:ベルギーはリーグ戦終了後、1~6位のチームが『プレーオフ1』を催行。『プレーオフ1』ではホーム&アウェーの総当たり戦を行ない、リーグ戦で獲得した勝点の半分にプレーオフ1での勝敗による勝点を加算して最終的な順位を決定。この最終順位により、UEFA主催大会の出場などが決まる。
――冨安健洋選手はまだ19歳ですが、責任感を持ったプレーが光ってます。
「昨季のトミは1分間しかプレーしなかった。しかも、ボールに触れることなく試合は終わってしまった。そんなトミの成長は著しく、今季はリーグ戦フル出場を果たしてます。
彼の向上心は素晴らしい。夏のプレシーズンは2時間半の練習を1日2回やるほど厳しいものでした。私が「君はもっとインサイドキックの精度を高めるべきだ」と言うと、トミは一人で壁に向かってずっとインサイドキックを繰り返していたんです。30分過ぎたところで、私は止めました(笑)。
まだ19歳。 才能は間違いない。しっかり与えられたチャンスを掴んで試合に出続けてます。並外れた実力の持ち主ですね。指導者として、トミとともに仕事をするのは幸運であり喜びでもあります」
――冨安選手の改善点は?
「トミはそれほど改善点がない。ひとつはコーチングですが、だいぶ良くなりました」
――ビルドアップはどうでしょうか?
「平均点より上だと思います。だけどロングボールの精度を高める必要がありますね。いいボールを蹴ってるんですよ。でも、10本中10本というわけじゃなく、今のところ6本くらい。このアベレージを上げることが出来ると思います。
あとは、攻撃時のヘディングです。セットプレーからヘディングでゴールを決められるようになったら、彼は世界のトップに立てます」
「昨季のトミは1分間しかプレーしなかった。しかも、ボールに触れることなく試合は終わってしまった。そんなトミの成長は著しく、今季はリーグ戦フル出場を果たしてます。
彼の向上心は素晴らしい。夏のプレシーズンは2時間半の練習を1日2回やるほど厳しいものでした。私が「君はもっとインサイドキックの精度を高めるべきだ」と言うと、トミは一人で壁に向かってずっとインサイドキックを繰り返していたんです。30分過ぎたところで、私は止めました(笑)。
まだ19歳。 才能は間違いない。しっかり与えられたチャンスを掴んで試合に出続けてます。並外れた実力の持ち主ですね。指導者として、トミとともに仕事をするのは幸運であり喜びでもあります」
――冨安選手の改善点は?
「トミはそれほど改善点がない。ひとつはコーチングですが、だいぶ良くなりました」
――ビルドアップはどうでしょうか?
「平均点より上だと思います。だけどロングボールの精度を高める必要がありますね。いいボールを蹴ってるんですよ。でも、10本中10本というわけじゃなく、今のところ6本くらい。このアベレージを上げることが出来ると思います。
あとは、攻撃時のヘディングです。セットプレーからヘディングでゴールを決められるようになったら、彼は世界のトップに立てます」