【コロンビア戦ドキュメント】こうしてアップセットは起きた

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年06月22日

パラグアイ戦で評価を高めてスタメン候補に浮上したのは…

柴崎はコロンビア戦で攻撃陣をリード。勝利に貢献した。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 6月12日のパラグアイとの親善試合で、日本は8日のスイス戦からスタメン10人を入れ替えた。そのふたつのテストマッチで「全員使う」と言った西野朗監督が有言実行したわけだが、はたして当初は無謀にも映った大胆策が奏功する。
 
 この日のスタメンは、GKが東口順昭、4バックは右から遠藤航、植田直通、昌子源、酒井高。2ボランチが山口蛍、柴崎岳で、2列目は武藤嘉紀、香川真司、乾貴士、そしてCFが岡崎慎司という顔ぶれだった。日本が4-2で勝利したパラグアイ戦では、2ゴールを決めた乾、1得点・2アシストをマークした香川をはじめ、個のパフォーマンスで相手を凌駕した。このふたりとともに目を見張ったのが、柴崎である。
 
 縦パスとサイドチェンジを巧みに使い分けるゲームメイクに加え、正確無比のセットプレーも光り、77分にはCKからオウンゴールを誘発。この活躍でスタメン候補へと浮上した柴崎は実際、コロンビア戦で長谷部とボランチコンビを組むことになった。
 
 スイス戦あたりまではむしろ大島僚太のほうがボランチの序列では上だった。ガーナ戦でフル出場と西野監督の信頼を掴むと、スイス戦でもチームで唯一及第点に届く働きを見せた。しかし、スイス戦で腰を痛めて10日の全体練習を回避。過去の代表活動で負傷に泣かされてきた大島がコンディション不良に陥った影響も多少なりともあって、コロンビア戦の2ボランチは長谷部と柴崎の組み合わせになったのだ。
 
 独特の緊張感に包まれたワールドカップ初戦でも、柴崎はその雰囲気に呑まれることなく攻守で存在感を発揮。攻撃の局面では相手の出方を窺いながら丁寧にパスを繋ぎ、時には大胆な再度チェンジで変化をつける。また守備面では、鋭いチェイシングで敵との間合いを詰め、さらに球際の戦いも制していった。終盤の80分に山口と交代するまでの彼の奮闘は間違いなく勝因のひとつだった。
 
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