【セルジオ越後の天国と地獄】貫録や意気込みが感じられなかった日本勢

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年05月01日

ダントツの活躍も「14」という数字にどれだけ価値があるか。

常にゴールに向かって、数字という結果を貪欲に求めている岡崎は本当の“職人”だと思う。 (C) Getty Images

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 アジアの舞台で日本勢が奮闘を見せた一方、ヨーロッパの舞台では、岡崎が目立った活躍をしているね。先日のニュルンベルク戦で今季14ゴール目を決めて、欧州主要リーグにおける日本人選手のシーズン最多得点記録で、香川が持つ13得点を抜いてみせた。
 
 今季、マインツに新天地を求めた岡崎はコンスタントな活躍を披露し、チームに対する貢献度も、欧州でプレーする日本人選手のなかではダントツじゃないかな。個人的には最も計算できる選手だと思うよ。
 
 ただ、これも何度も言っていることだけど、残念ながら興行を優先する日本のメディアは、岡崎をあまり取り上げようとしないよね。その実績を考えれば、今は岡崎がナンバーワンなのに、売り上げにつながる、分かりやすいスターばかりを扱う。
 
 今の代表でも、PKを蹴らずに、一番ゴールを決めているのはいったい誰かな? それなのに、たとえば一面を決めるにしても、いくら岡崎が頑張ってみたところで、結局は本田や内田、香川といったところに落ち着くんでしょ? そろそろメディアも気付くべきだと思うよ。
 
 岡崎がこれだけの結果を出せている要因は、なによりもそのプレースタイルにあると思う。常にゴールに向かって、数字という結果を貪欲に求めている。本当の“職人”だと思う。
 
 だけど、いくら「14得点」という数字が日本でニュースになっても、それはあくまでも日本でしか通用しないもの。ブンデスリーガの記録を更新したわけじゃない。ヨーロッパ全体で見ても、それぐらい点を取っている“助っ人選手”は他にいくらでもいると思う。“14得点、日本人記録を更新!”となっても、世界基準で見れば、それにどれだけの価値があるのかな。13得点を挙げた香川だって、今は苦労しているんだから。
 
 とはいえ、岡崎の頑張りにケチをつけるつもりはまったくない。良い仕事をしていると思うし、ワールドカップでの活躍も期待したいね。
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