【セルジオ越後の天国と地獄】貫録や意気込みが感じられなかった日本勢

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年05月01日

気になるのはACLに対する関心の低さ。

リーグでは安定しているJ王者の広島は、ACLでは好不調の波がある。横綱らしくない戦いぶりだった。 (C) Getty Images

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 出場した4チームそれぞれについて見ていくと、まず初の決勝トーナメント進出を決めたサンフレッチェに関しては、連覇中のJリーグでは安定した力を見せている一方で、ACLでは好不調の波が小さくなかった。
 
 それと、これは以前にもこのコラムで言及したことだけど、ACLに対するファンやサポーターの関心の低さも気になるところだ。ホームでの3試合で、たしかに観客の数は徐々に増えてはいった。
 
 とはいえ、勝たなければならなかった最後のホームでのCC(セントラルコースト)マリナーズ戦の観客数は1万人に満たなかった。ウイークデーのナイトゲームだから、週末のJリーグに比べて客足が遠のいてしまうのは仕方がないにせよ、日本のチャンピオンチームが、決勝トーナメント進出をかけた大事な試合に挑むのに……という思いも捨て切れないんだ。選手たちは必死に戦っているし、応援に来てくれたファンやサポーターの存在がチームを後押ししたのは間違いない。
 
 でも、実際にスタジアムの雰囲気は寂しく感じたし、日本ではACLという大会の価値がまだまだ低いということなんだろうね。これでは、冒頭でも触れた“意気込み”も生まれにくいのかもしれない。どこか“勝てれば御の字”という感じがしてならないよ。
 
 いずれにせよ、横綱らしくない戦いぶりだった。早い段階でグループステージ突破を決めるぐらいじゃないと。サンフレッチェは日本で一番強いクラブなんだから。
 
 フロンターレは2位通過だったけど、首位のWSWと同じ勝点で、最後はこの2チームが抜けたね。フロンターレは初戦に勝って、その後2連敗したものの、最後は3連勝と勢いを見せた。ただし、他と比べて、相手に恵まれた側面はあったよね。
 
 最下位の貴州人和が勝点4しか取れなかったことを考えても、楽なグループに入ったと思う。そこは勘違いしてほしくないし、決勝トーナメント以降はさらに厳しい戦いが予想されるから、これからがチームの本当の底力が試されるだろうね。
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