一方、前回大会を制した広州恒大と同じグループだったマリノスは苦戦を強いられた。最終節を残して、４チームが勝点７で並ぶ大混戦だったけど、最後に力尽きてしまった。突破を決めた３チームも、このグループに入っていたら、結果は違ったかもしれない。
 
　マリノスに関しては、去年より力が落ちているんだろうね。それは今のJリーグの順位を見ても明らか。ACLでは悔しい思いをしただろうけど、リーグに専念できるシチュエーションをポジティブに捉えて、これからの巻き返しを期待したいよ。
 
　マリノスと同様に、最終節はアウェーで試合に挑んだセレッソは、ホームで勝てなかった山東魯能を相手に、見事な逆転勝利を収めてグループステージ突破を決めた。先制される嫌な展開ではあったけど、後半に柿谷とフォルランが決めて、そのまま逃げ切りに成功した。
 
　タフなゲームをモノにできたのは素晴らしかったけど、ただセレッソは韓国の浦項には１分け１敗と一度も勝てなかったんだ。この現実をしっかりと受け止めるべきだと思う。最後はたしかに劇的だったけど、自分たちの力を過信しないでほしい。
 
　ベスト４に進出したレイソルを除けば、３チームがグループステージで散った昨年に比べても、今年の日本勢は粘りを見せた。でも、言ってしまえば、それはあまり重要ではない。最終的に優勝しないと意味がない。ベスト16ぐらいで満足せず、意識を高く持って、アジア王者の座を本気で狙ってほしいね。