【現地発】「ネイマール孤立」の舞台裏…なぜパリSGで味方がD・アウベスだけに?

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2017年09月30日

D・アウベス主催の食事会はお通夜のような雰囲気に。

ネイマール擁護派はプライベートでも仲がいいD・アウベス(右)のみ。彼は食事会を開いてチーム内の親睦を深めようとしたが……。(C)Getty Images

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 8月も終わりになると、アル・ケライフィ会長もようやく事態の深刻さを察知。換金要員に位置付けられた選手全員に対して再び電話をかけさせ、必要戦力であること、全員一丸ファミリーとなって戦っていこう、というクラブとしてのメッセージを伝えた。中でもエメリが放出に強い抵抗を示したのがディ・マリアで、収支のバランスを回復できるだけの高額オファー額が届かない限り、売却しないでほしいとクラブ幹部に要求した。
 
 しかし、自らの軽率な行動が原因で、チーム内が「必要戦力組」と「戦力外通告組」の2つのグループに分断してしまったあとでは、余りに遅すぎた対応であった。状況をさらに複雑にしたのはマルキーニョスやカバーニという必要戦力組の選手たちが、戦力外通告組の側に回ったこと。チームはまさにカオスの状態に陥ってしまった。
 
 クラブ上層部に近い情報筋によると、事態を収束する手立てを見つけられないアル・ケライフィ会長は、すっかりお手上げムードだという。エメリ監督はこうした様々なエゴがぶつかり合ったチームをまとめ上げ、クラブ悲願のCL優勝に導かなければならない。指揮官のリーダーシップが問われているが、前述したようにマルキーニョスとカバーニが立場を明確に示す中、残り3人のチームリーダー、T・シウバ、T・モッタ、D・アウベスのサポートも肝要になってくるだろう。
 
 そんな中、さっそく行動に出たのがD・アウベスだった。チームメイトをパリ市内のレストランに招待したのだ。しかし出席者の1人によると、そのディナーは和解のきっかけになるどころか、お通夜同然の重く沈んだ空気が拭えないまま終始したという……。
 
文:ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙/海外サッカー担当)
翻訳:下村正幸
※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
 
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