【現地発】「ネイマール孤立」の舞台裏…なぜパリSGで味方がD・アウベスだけに?

カテゴリ:ワールド

エル・パイス紙

2017年09月30日

T・シウバとT・モッタは注意したがネイマールは…。

T・シウバ(右)とT・モッタ(左)のアドバイスに、ネイマール(中央)はまるで聞く耳をもたなかった。(C)REUTERS/AFLO

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 もちろん選手たちは、ネイマールのメガクラックとしてのステータスの高さを理解しているし、パリSGでもトップに君臨するだけの実力の持ち主であることも分かっている。しかしだからといって、チームメイトを見下すような行為が許されるはずはない。
 
 自らのご機嫌取りにしか興味がないクラブ幹部たちの能天気さを良いことに、ネイマールはその後も一向に態度を変えなかった。
 
「自分がバロンドールを獲得し、長年に渡りパリSGのタイトル獲得に貢献してきたとでも勘違いしているのではないか?」
 
 セレソンの長年の仲間でもあるマルキーニョスやルーカスまでもが、ネイマールに対してこんな複雑な感情を持つに至った。最後にはチーム内におけるネイマール擁護派は、ピッチを離れても大の親友であるダニエウ・アウベスのみとなってしまった。
 
 特別待遇というのは、そのチームにおいて確固たる実績を残したからこそ手に入れられる類のものだ。しかしネイマールは、2億2200万ユーロのサッカー史上最高額の移籍金、手取り3683万ユーロ(約47億円)というチーム一の年俸(2位カバーニの倍額)など、お金の威光を盾に特権を要求したのだ。
 
 ベテランで同胞でもあるT・シウバとチアゴ・モッタは、年長の選手を敬う大切さを説き、カバーニはリスペクトの心を持つことの必要性を訴えたが、ネイマールはまるで聞く耳を持たなかった。
 
 ウナイ・エメリ監督がこのネイマールを取り巻くチーム内の不穏な空気を察知するのに、もちろん時間はかからなかった。「ベテラン選手たちのプライドを傷つけるほど危険なことはない」と熟知している指揮官は、すぐさまクラブ幹部に相談を持ち掛けた。エメリはプロジェクトが頓挫する危険性をこう強い口調で訴えたという。
 
「ネイマールひとりでは決してタイトルを獲得することはできない。今のやり方を変えるべきだ。チーム全体の結束を促さなければならない。選手たちの傷ついたプライドを回復させるには、彼らの気持ちに寄り添った対応をしなければならない」
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