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「トランスファーよりもトレーニングが好き」クロップ就任でリバプールはどう変化したのか?

カテゴリ:メガクラブ

ジェームズ・ピアース

2017年01月30日

コウチーニョの成長とウッドバーンら若手の多用でチーム力上げる。

攻撃を牽引するコウチーニョ。左サイドから得点機を演出し続けている。 (C) Getty Images

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 そうして夏を迎えたクロップは6年という大型契約をクラブと交わし、スカッド強化を試みた。
 
 そこで迎え入れたサディオ・マネ、ジョエル・マティプ、ジョルジニオ・ヴァイナルダムの3人は瞬く間にチームにフィット。その一方で、U-23チームでの練習を余儀なくされているママドゥ・サコなど、規律の足りない選手には厳しく接している。
 
 移籍市場で見事な立ち回りをしたクロップは、ライバルのマンチェスター・ユナイテッドが9000万ポンド(126億円)という尋常ではない額でポール・ポグバを買い取った様子を見て、独特の言い回しで解説している。
 
「私は、他(の人)とは異なったやり方をしたい。もし、あれほどの金額を使えたとしても、他の使い方を考えるだろう。昨シーズンのベストプレーヤーを得るのは良いことだが、私がより関心があるのは次なるベストプレーヤーだ」
 
 この言葉どおり、ドルトムント時代からクロップは出来上がった選手を大金で買い漁るような監督ではなく、自分が連れてきた若手をワールドクラスに育てることに長けている。
 
 また昨夏、チームは新たなフィットネスコーチであるアンドレアス・コーンマイヤーと栄養学チームのヘッドとしてモナ・ネマーを迎え入れた。バイエルン・ミュンヘンなどドイツのトップレベルで活躍したこの2人は、プレシーズンを行なったアメリカでの夏合宿でもチームをサポート。ドイツ人指揮官が目指す「フルスロットルの攻撃」に必要な身体を作ることに大きく貢献した。
 
 そうして完成度を高めたチームは、今シーズンの前半戦は目を見張る強さを誇った。とくにフィリッペ・コウチーニョは、過去数シーズンよりさらにクオリティーの高いアタッカーへと変貌を遂げ、ララーナ、マネ、そしてフィルミーノと破壊力満点の攻撃カルテットを牽引している。

ウッドバーンは17歳のティーンエイジャー。オーウェンが保持していたクラブ最年少得点記録を塗り替えるなど、その才能に疑いはない。 (C) Getty Images

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 ジェームズ・ミルナーを左サイドバックに固定し、キャプテンのジョーダン・ヘンダーソンをアンカーに据えてチームの軸にしたのも、ここまでは当たっている。さらに守護神のシモン・ミニョレにロリス・カリウスという好敵手を与えて、競争心を煽ったのも成功している。
 
 さらにタレント・アレクサンダー=アーノルドやベン・ウッドバーンなど下部組織育ちの若手に積極的にチャンスを与えているのも評価でき、サポーターにも受け入れられている。そうした采配は地味だが効果的なやり方で、チームは確実に良好な方向へと歩を進めているのだ。
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