【ミラン番記者】本田圭佑は「チーム内序列」で悲惨な順位…1月の退団は十分にありえる

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年11月10日

本田は来年1月のミラン退団が現実味を帯びる。

本田にとって痛恨だったのが、このジェノア戦での散々なパフォーマンス。ターンオーバー要員としての信頼するらも失った。写真:Alberto LINGRIA

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 19位はおそらくポーリだろう。パレルモ戦のように歯を食いしばって戦う必要のある場面でよく投入され、チームにインテンシティーと気合いを注入する。
 
 20位はホセ・ソサ。このテクニシャンは期待されたほどの活躍をいまだ見せられていない。スタートは悪くなかったが、その後は鳴かず飛ばずだ。
 
 21位はL・アドリアーノ。ミランの他のどのアタッカーも持っていない特性を備えているが、ここまでモンテッラを納得させることはできていない。
 
 そして22位が、本田だ。残念ながら下から数えたほうが早い位置にいる。
 
 彼以降は、怪我やテクニカルな理由から出番がない選手が並ぶ。
 
 CBのロドリゴ・エリー、左SBのリオネル・バンジョーニ、怪我で出遅れて復帰後も出番がないCBクリスティアン・サパタ、故障中のMFアンドレア・ベルトラッチ、控えGKのガブリエウとアレッサンドロ・プリッザーリなどである。
 
 つまり現在の本田は、モンテッラの構想内の選手たちの中でもっともヒエラルキーが低い。栄光のナンバー10を背負うが、それが現実だ。
 
 今シーズン初先発を果たした10月25日のジェノア戦で失点に絡み、攻撃でもまったく違いを作れなかった本田は、ここ2試合連続で出番なし。私の見立てはあながち間違っていないだろう。しかも繰り返す通りスソはもはや絶対的な存在で、本田が序列を覆す可能性はゼロに近い。
 
 こうなると、来年1月のミラン退団はかなり現実味を帯びてくる。6月で契約満了を迎えるため、ミランは200万ユーロ(約2億4000万円)程度の移籍金でも手放すという情報もある。
 
 あとはいかなるクラブからどんな内容のオファーが届くのか、そして本人の意思次第だろう。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
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