【ミラン番記者】本田圭佑は「チーム内序列」で悲惨な順位…1月の退団は十分にありえる

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2016年11月10日

スソの活躍はモンテッラの選択の正しさを証明する。

パレルモ戦では2試合連続の出番なし。本田がベンチで90分間を過ごしたのは今シーズンで8度目だ。(C)Getty Images

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 チームメイトたちの活躍が続き、ミランで本田圭佑のプレーをスタジアムで見る可能性は日を追うごとに低くなっている。11月6日のパレルモ戦(セリエA12節)でも本田は、一度もベンチから離れることはなかった。今シーズンで8度目の出来事だ。
 
 このようにベンチの隅に追いやられている本田を見るのは残念だが、彼の入るべきポジションでプレーしているライバルが、かなり素晴らしいパフォーマンスをしているのもまた確かだ。
 
 パレルモ戦でもスソはミラン勝利(2-1)の立役者のひとりとなった。なにしろ15分に自ら先制点を挙げ、82分にはジャンルカ・ラパドゥーラの見事なヒールシュートに繋がるシュートを放つという、1ゴール・1アシストの大活躍を演じたのだ。主力に抜擢したヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の選択が正しいことを改めて証明してみせた。
 
 スソにとってジェノアでの半年の武者修行を終えてミランに戻った今シーズンは、まさにブレイクの年だ。ここまで2ゴール・4アシストの活躍を見せ、ミランの崩しの切り札に君臨。アシストは本田の得意分野ではあるが、今この左利きのアタッカーを乗りに乗っている。スペイン代表のジュレン・ロペテギ新監督にも注目されているという。
 
 スソは数字が物語る通り、自らゴールを決めれば、仲間のフィニッシュのお膳立てもできるし、そして何より創造性があって鋭い。本田がこの22歳を押し退けて、右ウイングのポジションを奪い返すことは、現状では不可能に近い。
 
 パレルモ戦の前日会見でモンテッラ監督は、
風邪で欠場するエムバイ・ニアングの代役となる左ウイングについて、こう語っていた。
 
「(ジャコモ・)ボナベントゥーラを前にあげるか(普段のポジションは左インサイドハーフ)、ルイス・アドリアーノを使うか、マティ・フェルナンデスを入れるか、それともスソか本田を逆サイドに移すか……」
 
 この発言でモンテッラが名前を挙げた順番に注目してもらいたい。これは決してランダムではないと私は思う。モンテッラが意識していたのか、それとも無意識かは分からないが、これは彼の頭の中にある“選手ヒエラルキー”が大いに関係している。
 
 実際、パレルモ戦では真っ先に名前を挙げたボナベントゥーラが左ウイングで先発。おそらくモンテッラはトレーニングでボナベントゥーラとL・アドリアーノを天秤にかけ、この答を導き出していたに違いない。
 
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