【担当記者の目】ボスニア戦で露呈された“脆さ”。オーストラリアとの決戦に膨らむ不安

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月08日

頭角を現わしたU-23代表のタレントたちは堂々とプレー。

後半のスタートから途中出場した遠藤。手倉森ジャパンのキャプテンは、気持ちのこもったプレーで中盤の守備を下支えした。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 また、本田不在の右ウイングでは、U-23代表の常連である浅野拓磨がA代表でも頭角を現わしてきた。出場5試合目にしてスタメンを飾り、終盤のビッグチャンスでは、シュートが打てる場面でパスを選択。結果的にゴールに結びつけられなかったが、果敢に裏を狙う動きに、ハリルホジッチ監督も一定の評価を与えたようだ。
 
 浅野に負けず劣らず、後半から途中出場した遠藤航も、堂々とプレーし、球際の強さでもアピールに成功。ブルガリア戦では、エリア内で相手に寄せ切れず失点を招いたが、汚名返上を期して挑んだボスニア・ヘルツェゴビナ戦では、及第点かそれ以上のプレー内容で中盤を力強く支えた。
 
 初招集の小林祐希も待望の代表デビューを飾り、小林悠は今回はチームを離脱するような怪我に見舞われず、無事に代表活動を終えられた。戦術の幅を広げるという意味では、プレータイムは限られていたが、槙野智章の左SB起用もテストできた。
 
 現体制下での初タイトル獲得はならなかった。2試合で4失点と「守備の改善は急務」(長谷部)でもある。とはいえ、日本の現在地と、さらなるレベルアップにはなにをすべきかが明確となり、戦力面では明るい兆しが見えてきている。
 
 ネガティブなことばかりではない。このボスニア・ヘルツェゴビナ戦は、必ず次につながる糧としなければならない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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