町田・黒田監督の下でさらに成長を加速。J1でどこまでやれるか――その先の“大舞台”に繋げるために【パリの灯は見えたか|vol.6 藤尾翔太】
カテゴリ:連載・コラム
2024年02月22日
ライバルの存在も意識
確かな手応えを得たなかで、8月19日に行なわれた31節・清水戦でエリキが負傷。左膝前十字靭帯断裂、外側半月板損傷、内側側副靱帯損傷の重症での長期離脱も追い風となり、チームに欠かせないプレーヤーとしてチームのJ2優勝とJ1昇格に貢献。10月のU-22代表遠征で負傷したため、1か月ほどの離脱を余儀なくされたが、33試合で8ゴールの活躍は十分に胸を張れるモノだった。
そして、再び頭を悩ませるオフがやってくる。C大阪に戻るか――。町田に完全移籍を果たすのか――。
2つの選択肢があったなかで、「ボールを受ける回数は多いので成長できると思ったし、僕自身としても得点という数字をしっかり残せると思ったので覚悟を決めた」と町田に残る決断をした。
今季から正式に町田の一員となり、J1の舞台で戦う。離脱中のエリキの復帰は夏頃が見込まれており、藤尾にかかる期待は大きい。そして何より、パリ五輪出場という最大の目標も目の前に迫っている。
「パリ五輪に出場できれば成長できるはずだし、ステップアップの機会にもなる。そこはずっと意識してやってきた」という言葉からも決意が見て取れる。
そして、再び頭を悩ませるオフがやってくる。C大阪に戻るか――。町田に完全移籍を果たすのか――。
2つの選択肢があったなかで、「ボールを受ける回数は多いので成長できると思ったし、僕自身としても得点という数字をしっかり残せると思ったので覚悟を決めた」と町田に残る決断をした。
今季から正式に町田の一員となり、J1の舞台で戦う。離脱中のエリキの復帰は夏頃が見込まれており、藤尾にかかる期待は大きい。そして何より、パリ五輪出場という最大の目標も目の前に迫っている。
「パリ五輪に出場できれば成長できるはずだし、ステップアップの機会にもなる。そこはずっと意識してやってきた」という言葉からも決意が見て取れる。
2022年3月のチーム発足当初から継続してメンバーに招集され、大岩監督からはストライカーだけではなく右ウイングとしても期待をかけられている。最初はメンバー入りできるかのボーダーライン上におり、チーム最初の海外遠征となった2022年3月のドバイカップでは決定機を何度も外すなど、決して褒められるようなパフォーマンスではなかった。
「正直、何回打っても入る気がしない。引きずっても仕方がないと思って、次にきたチャンスで決められればいいと思っていたけど、やっぱり大会後の気持ちは悔しさしかなかった」
歯がゆさをバネに再び立ち上がり、同年6月のU-23アジアカップでは3位決定戦(オーストラリア/3−0)で大会初ゴールを挙げると、同年9月のヨーロッパ遠征ではイタリア戦(1−1)で同点弾を決めた。昨季もコンスタントに代表戦で得点を重ね、今ではチームに欠かせない存在になっている。だが、藤尾は満足してない。
「同年代の細谷真大がA代表に招集された。ずっと一緒にプレーしているフォワードでU-23代表でもレギュラーで、J1でも先に結果を残している。そこはやっぱり意識しますから」
“代表のエースストライカーは俺だ”と言わんばかりに、メラメラと闘志を燃やしている男の挑戦はまだ始まったばかり。そのためにまずは町田で結果を残すしかない。
J1でどこまでやれるのか。3年間の積み重ねを証明し、その先のパリ五輪に繋げるためにも、上だけを見て藤尾は今日もボールを蹴り続ける。
※このシリーズ了
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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歯がゆさをバネに再び立ち上がり、同年6月のU-23アジアカップでは3位決定戦(オーストラリア/3−0)で大会初ゴールを挙げると、同年9月のヨーロッパ遠征ではイタリア戦(1−1)で同点弾を決めた。昨季もコンスタントに代表戦で得点を重ね、今ではチームに欠かせない存在になっている。だが、藤尾は満足してない。
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