希望を与えるU-17女子のアジア、世界における圧倒的な強さ。
◆U-20女子ワールドカップ
2014年カナダ大会予選
(2013年AFC・U-19女子選手権)
2002年に始まったこの大会は最初、出場選手の年齢制限は19歳とされていたが、第3回大会から20歳に引き上げられた。
2年ごとに開催されるこのコンペティションは男子同様、アジアでの大会(AFC・U-19女子選手権)の上位の国に出場権が与えられることになる。
日本は第1回大会で、わずか2つのアジア枠を射止めて本大会出場。いきなりグループリーグを2位突破して準々決勝まで駒を進めた(ドイツに延長の末に敗退)。
その後、2大会で予選敗退、2008年は本大会で再びベスト8、10年はグループリーグ敗退。そして自国開催の12年は、能力の高い選手を多く擁して勝ち進み、準々決勝で韓国を3-1で下して、ベスト8の壁を打ち破る。準決勝ではドイツに敗れるも、3位に輝いて開催国の面目を保った。
しかし14年大会では、前年のU-19女子選手権(上位3か国が出場権を獲得)で6チームによる総当たりの末、韓国、北朝鮮、中国の後塵を拝し、出場権を逃してしまった。
◆U-17女子ワールドカップ
全大会本選出場
2008年から始まったU-17女子ワールドカップでは、AFC・U-16女子選手権の上位3か国に本大会出場権が与えられるが(16年大会はヨルダンが開催国のためアジア枠は2)、日本はここまでの4大会全てで予選突破を果たしている。
AFC・U-16女子選手権は2年ごとに開催されているが、日本はここまで優勝3回、準優勝2回、3位1回という圧倒的な成績を残しており、世界の舞台でもそれは変わらない。
08年にベスト8、10年に準優勝、12年にベスト8という好成績を残して迎えた14年は、コスタリカでヤングなでしこが躍動。個でも組織でも素晴らしいプレーを見せ、5戦全勝&23得点1失点という驚異の成績で優勝を果たした。
ターニングポイントを迎えたなでしこジャパンだが、この若い世代が東京五輪までにどれだけ台頭するか、非常に楽しみである。
――◇――◇――
こうして主要大会における、日本の直近の予選敗退を振り返ってきたが、先日はフットサルも、来年に行なわれるワールドカップの予選で4大会ぶりの敗退を喫している。
アジアで苦戦する日本代表の姿にサッカー協会は危機感を強めているが、思い起こせば80年代までの日本は、世界の舞台に立てなかった。出場枠が少なかったということもあるが、A代表はタイ、インドネシア、香港といった国にすら歯が立たない時もあったのだ。
90年代に入り、プロ化した日本サッカーは飛躍的に成長したが、アジア各国も着実に進歩しているとすれば、日本が格下と見ていた国に負けたとしても、決しておかしいことではない。
今後、各大会での最後の予選敗退を振り返った時、それがはるか昔のことであるという状況を作るためにも、今こそ日本サッカー界は足元を見つめ直す時期にあるのかもしれない。
2014年カナダ大会予選
(2013年AFC・U-19女子選手権)
2002年に始まったこの大会は最初、出場選手の年齢制限は19歳とされていたが、第3回大会から20歳に引き上げられた。
2年ごとに開催されるこのコンペティションは男子同様、アジアでの大会(AFC・U-19女子選手権)の上位の国に出場権が与えられることになる。
日本は第1回大会で、わずか2つのアジア枠を射止めて本大会出場。いきなりグループリーグを2位突破して準々決勝まで駒を進めた(ドイツに延長の末に敗退)。
その後、2大会で予選敗退、2008年は本大会で再びベスト8、10年はグループリーグ敗退。そして自国開催の12年は、能力の高い選手を多く擁して勝ち進み、準々決勝で韓国を3-1で下して、ベスト8の壁を打ち破る。準決勝ではドイツに敗れるも、3位に輝いて開催国の面目を保った。
しかし14年大会では、前年のU-19女子選手権(上位3か国が出場権を獲得)で6チームによる総当たりの末、韓国、北朝鮮、中国の後塵を拝し、出場権を逃してしまった。
◆U-17女子ワールドカップ
全大会本選出場
2008年から始まったU-17女子ワールドカップでは、AFC・U-16女子選手権の上位3か国に本大会出場権が与えられるが(16年大会はヨルダンが開催国のためアジア枠は2)、日本はここまでの4大会全てで予選突破を果たしている。
AFC・U-16女子選手権は2年ごとに開催されているが、日本はここまで優勝3回、準優勝2回、3位1回という圧倒的な成績を残しており、世界の舞台でもそれは変わらない。
08年にベスト8、10年に準優勝、12年にベスト8という好成績を残して迎えた14年は、コスタリカでヤングなでしこが躍動。個でも組織でも素晴らしいプレーを見せ、5戦全勝&23得点1失点という驚異の成績で優勝を果たした。
ターニングポイントを迎えたなでしこジャパンだが、この若い世代が東京五輪までにどれだけ台頭するか、非常に楽しみである。
――◇――◇――
こうして主要大会における、日本の直近の予選敗退を振り返ってきたが、先日はフットサルも、来年に行なわれるワールドカップの予選で4大会ぶりの敗退を喫している。
アジアで苦戦する日本代表の姿にサッカー協会は危機感を強めているが、思い起こせば80年代までの日本は、世界の舞台に立てなかった。出場枠が少なかったということもあるが、A代表はタイ、インドネシア、香港といった国にすら歯が立たない時もあったのだ。
90年代に入り、プロ化した日本サッカーは飛躍的に成長したが、アジア各国も着実に進歩しているとすれば、日本が格下と見ていた国に負けたとしても、決しておかしいことではない。
今後、各大会での最後の予選敗退を振り返った時、それがはるか昔のことであるという状況を作るためにも、今こそ日本サッカー界は足元を見つめ直す時期にあるのかもしれない。