リオ五輪予選敗退で終焉を迎えたなでしこジャパンの黄金時代。

男子以上にアジアでの戦いは厳しい女子サッカー。予選敗退も十分にあり得る話ではあったが、それが現実になった失望は非常に大きい。功労者・澤穂希の引退も相まって、一時代の終焉の寂しさも感じる。 (C) SOCCER DIGEST
◆女子ワールドカップ
全大会本選出場
1991年から4年ごとに開催されている女子ワールドカップ。日本はこれまで7回全てにおいて本大会出場している。2011年にはアメリカをPK戦の末に下して優勝を飾り、チームとして国民栄誉賞を授かるなど、社会現象を巻き起こした。
続く15年大会でも決勝進出(アメリカに2-5)を果たし、改めて女子サッカーの世界では日本がトップレベルの強豪国であることを世界に知らしめた。
女子ワールドカップの予選はアジアの場合、別の大会を兼ねて行なわれる。95年のアジア大会以外は、アジアカップ(2003年大会までの名称はアジア女子選手権)がその役割を担った。
03年、05年、この予選大会で4位となった日本は、メキシコとのプレーオフを勝ち抜いて本大会進出を決めたが、03年のプレーオフはとりわけ高い関心を集め、低迷していた女子サッカー界が上昇を始めるきっかけにもなった。
◆オリンピック女子
2016年リオデジャネイロ大会予選
1996年のアトランタ大会から正式種目となった女子サッカー。その大会への出場資格は、前年の女子ワールドカップ(当時の名称はFIFA女子世界選手権)で決勝トーナメントへ進出した国というもので、日本は出場8か国のなかに加わることができた。
続くシドニー五輪でも、同様に前年のワールドカップが予選代わりとなったが、グループリーグ敗退に終わった日本は本大会へのチケットを得られなかった。この敗退が、景気などの影響により、厳しい状況にあった女子サッカー界をさらに追い込むこととなる。
しかし、前述のワールドカップ予選におけるメキシコとのプレーオフで流れは変わり、2004年4月に行なわれた上位2チームに五輪本大会への出場権が与えられる予選では、準決勝で北朝鮮を3-0で下し、国立競技場に詰めかけた大観衆と喜びを分かち合った。
同年のアテネ五輪でベスト8進出を果たした「なでしこジャパン」は、4年後の北京ではメダル獲得は逃すも準決勝に進出して世界を驚かせ、世界王者として臨んだロンドン五輪では、ついに念願のメダル(銀)を手にした(決勝はアメリカに1-2)。
そして今回……。4年前のメダルホルダーは、残念ながらアジアを勝ち抜くことができなかった。失意の程は、シドニー五輪の時のものとは比べ物にならないだろう。ここから低迷していくのか、あるいは再び復活を遂げるか――。女子サッカー界は正念場を迎える。
全大会本選出場
1991年から4年ごとに開催されている女子ワールドカップ。日本はこれまで7回全てにおいて本大会出場している。2011年にはアメリカをPK戦の末に下して優勝を飾り、チームとして国民栄誉賞を授かるなど、社会現象を巻き起こした。
続く15年大会でも決勝進出(アメリカに2-5)を果たし、改めて女子サッカーの世界では日本がトップレベルの強豪国であることを世界に知らしめた。
女子ワールドカップの予選はアジアの場合、別の大会を兼ねて行なわれる。95年のアジア大会以外は、アジアカップ(2003年大会までの名称はアジア女子選手権)がその役割を担った。
03年、05年、この予選大会で4位となった日本は、メキシコとのプレーオフを勝ち抜いて本大会進出を決めたが、03年のプレーオフはとりわけ高い関心を集め、低迷していた女子サッカー界が上昇を始めるきっかけにもなった。
◆オリンピック女子
2016年リオデジャネイロ大会予選
1996年のアトランタ大会から正式種目となった女子サッカー。その大会への出場資格は、前年の女子ワールドカップ(当時の名称はFIFA女子世界選手権)で決勝トーナメントへ進出した国というもので、日本は出場8か国のなかに加わることができた。
続くシドニー五輪でも、同様に前年のワールドカップが予選代わりとなったが、グループリーグ敗退に終わった日本は本大会へのチケットを得られなかった。この敗退が、景気などの影響により、厳しい状況にあった女子サッカー界をさらに追い込むこととなる。
しかし、前述のワールドカップ予選におけるメキシコとのプレーオフで流れは変わり、2004年4月に行なわれた上位2チームに五輪本大会への出場権が与えられる予選では、準決勝で北朝鮮を3-0で下し、国立競技場に詰めかけた大観衆と喜びを分かち合った。
同年のアテネ五輪でベスト8進出を果たした「なでしこジャパン」は、4年後の北京ではメダル獲得は逃すも準決勝に進出して世界を驚かせ、世界王者として臨んだロンドン五輪では、ついに念願のメダル(銀)を手にした(決勝はアメリカに1-2)。
そして今回……。4年前のメダルホルダーは、残念ながらアジアを勝ち抜くことができなかった。失意の程は、シドニー五輪の時のものとは比べ物にならないだろう。ここから低迷していくのか、あるいは再び復活を遂げるか――。女子サッカー界は正念場を迎える。