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【EURO2016開催地を巡る旅】第1回:サンドニとスタッド・ド・フランス「フランスを象徴する聖地」

カテゴリ:国際大会

結城麻里

2016年02月16日

フランス人はテロの悲しみを乗り越えようとしている。

昨年11月の自爆テロではスタッド・ド・フランスも標的のひとつに。サンドニ周辺も一時は厳戒態勢が敷かれた。(C)REUTERS/AFLO

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 そんなスタッド・ド・フランスが暗黒の闇と血の色に染まったのが、歓喜のプレーオフ勝利から約2年後の2015年11月13日でした。
 
 フランス国土では史上初の自爆テロがスタッド・ド・フランスを襲い、サポーターを送ってきて待機していたポルトガル人のタクシー運転手、マヌエル・ディアス氏(享年63歳)が犠牲になったのです。本人もフットボール狂で、スポルティング・リスボンの大ファンでした。
 
 スタジアム内は完璧に守られ、最悪の惨劇は避けられましたが、ディアス氏の他にも通行人の10人が軽傷を負いました。しかもこれを合図にパリ市内各所で凄惨なテロが次々と起こったため、スタッド・ド・フランスは国民的悲劇の象徴のひとつにもなってしまったのです。

 しかしフランス人は、犠牲者を無にしないためにも悲しみを乗り越え、人生とフットボールの素晴らしさをEURO2016で世界に向けて発信しようとしています。サンドニ出身のポール・エリュアールの詩同様、フランス人はスタッド・ド・フランスでもリベルテ(自由)を唱えるのです。
 
 EURO2016のスタッド・ド・フランスには、フランス共和国の原則である自由・平等・博愛の精神と、それを象徴する青・白・赤の国旗が、これまで以上に大きく、美しく煌めくことでしょう。

文:結城麻里

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【EURO2016完全ガイド|グループD~F編】スペイン、ベルギーも油断はできない。

【スタッド・ド・フランスでの開催試合】
6月10日:フランス vs ルーマニア
6月13日:アイルランド vs スウェーデン
6月16日:ドイツ vs ポーランド
6月22日:アイスランド vs オーストリア
6月27日:グループE1位 vs グループD2位(ベスト16)
7月3日:準々決勝
7月10日:決勝
 
【主なアクセス】
●パリ市内からスタッド・ド・フランス
(1)RERのB線:ラ・プレーヌ・スタッド・ド・フランス駅下車
(2)RERのD線:スタッド・ド・フランス・サンドニ駅下車
(3)メトロ13番線:サンドニ・ポルト・ド・パリ駅下車
 
●パリ市内からサンドニ大聖堂
メトロ13番線:バジリック・ド・サンドニ駅下車
 
●パリ市内からサンドニ市マルシェ
メトロ13番線:バジリック・ド・サンドニ駅下車
 
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