鹿島らしさをベースに残しながら変化に対応していくべき
――2021年に吉岡宗重フットボールダイレクターに後任を託したのも、変化が必要だからでしょうか?
「鹿島はJの中では特長のあるクラブなので、アイデンティティというか、鹿島らしさをベースに残しながら変化に対応していくべきだと思っています。だから、ベースになる部分は、吉岡に10年間ともに仕事をするなかで伝えてきました。
今の新しい時代には、彼ら次の世代が持つ違った能力や、新しい感性が必要なはずで、そこへバトンをつなぎました。本当に残さなければいけない部分と、変えなきゃいけない部分を明確にしながら、新しい鹿島を作っていくという時代に来ていますよね」
――残すべきところとは?
「フォア・ザ・チームというか、一体感や結束力。勝ちにこだわりながら、組織で戦っていくというところです。特に、強化的な視点から言えば、選手を獲るだけでなく、ポテンシャルをいかに100パーセント、それ以上に発揮させられるか。そのマネジメントに力を入れてやってきたので、そこは強化の仕事として残していかなければなりません。
ここ数年は移籍に頼ったところもありますが、基本はアカデミーや新卒で良い選手をしっかりとスカウティングし、育てるのがベースです。プラス移籍で補うハイブリットにしないと、これからは勝てないと、今は少し強調しながらやっています」
――特長のあるクラブとはどういう意味でしょうか?
「“鹿島らしさ”とよくメディアにも言われますよね。やっぱりハードワークして戦う姿勢がベースにあって、諦めないで、泥臭くても最後は勝つ。そういう皆さんがイメージしている“らしさ”をなくしたくない、それを取り戻したいです」
「鹿島はJの中では特長のあるクラブなので、アイデンティティというか、鹿島らしさをベースに残しながら変化に対応していくべきだと思っています。だから、ベースになる部分は、吉岡に10年間ともに仕事をするなかで伝えてきました。
今の新しい時代には、彼ら次の世代が持つ違った能力や、新しい感性が必要なはずで、そこへバトンをつなぎました。本当に残さなければいけない部分と、変えなきゃいけない部分を明確にしながら、新しい鹿島を作っていくという時代に来ていますよね」
――残すべきところとは?
「フォア・ザ・チームというか、一体感や結束力。勝ちにこだわりながら、組織で戦っていくというところです。特に、強化的な視点から言えば、選手を獲るだけでなく、ポテンシャルをいかに100パーセント、それ以上に発揮させられるか。そのマネジメントに力を入れてやってきたので、そこは強化の仕事として残していかなければなりません。
ここ数年は移籍に頼ったところもありますが、基本はアカデミーや新卒で良い選手をしっかりとスカウティングし、育てるのがベースです。プラス移籍で補うハイブリットにしないと、これからは勝てないと、今は少し強調しながらやっています」
――特長のあるクラブとはどういう意味でしょうか?
「“鹿島らしさ”とよくメディアにも言われますよね。やっぱりハードワークして戦う姿勢がベースにあって、諦めないで、泥臭くても最後は勝つ。そういう皆さんがイメージしている“らしさ”をなくしたくない、それを取り戻したいです」
――らしさを取り戻すのには何が必要でしょうか?
「伝統というか、フィロソフィーを作り上げるためには、やはりタイトルを獲らないとベースができません。次世代に継承するためには、勝っていくしかありません。いろいろ言っても、結局は伝統の継承とは勝つことでできるもの。タイトルを獲ったからこそ次につながるものがあります。
だから、そろそろ勝たないと、鹿島アントラーズそのものが根底から覆ってしまうようなことにもなりかねない。今は、Jリーグが開幕した当初と同じような危機感を持ってやっています」
――タイトルを争うライバルについてはどう見ていますか?
「フロンターレやマリノスも強いですけど、フロンターレは今、ウチと同じような悩みを抱えていますよね。どんどん強くなって、注目されて、代表選手が増えてきた一方で、次々と主力選手が抜ける現象が起きています。
どこのチームも5年、10年と安定して強いチームを作ることが難しくなっていると感じます。今季は特に、混戦です。どこが優勝して、どこが降格するのか分からないリーグ。それが面白さでもあるとは思いますが、今のJリーグを見ていると、本当に飛びぬけて強いチームがない。特に今季は、その傾向が強いのではないでしょうか。
だからこそ、クラブとして新しいフェーズに対応して、日本サッカー界のリーディングクラブになれるように頑張っていきたいですね」
――◆――◆――
鹿島は8節の神戸戦で1-5の大敗を喫したものの、続く9節の新潟戦から4試合連続の完封勝利で5位まで順位を上げている。5月14日に国立競技場で行なわれる次節の相手は3位の名古屋。30年前の開幕戦と同じ相手に、積み上げた伝統の強さを見せつけられるか。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】チームの歴史が一目でわかる!鹿島アントラーズの「歴代集合写真」を一挙紹介!
【PHOTO】おかえり!ジーコ氏が囲み取材を実施。報道陣にクラブアドバイザーについて語る!
「伝統というか、フィロソフィーを作り上げるためには、やはりタイトルを獲らないとベースができません。次世代に継承するためには、勝っていくしかありません。いろいろ言っても、結局は伝統の継承とは勝つことでできるもの。タイトルを獲ったからこそ次につながるものがあります。
だから、そろそろ勝たないと、鹿島アントラーズそのものが根底から覆ってしまうようなことにもなりかねない。今は、Jリーグが開幕した当初と同じような危機感を持ってやっています」
――タイトルを争うライバルについてはどう見ていますか?
「フロンターレやマリノスも強いですけど、フロンターレは今、ウチと同じような悩みを抱えていますよね。どんどん強くなって、注目されて、代表選手が増えてきた一方で、次々と主力選手が抜ける現象が起きています。
どこのチームも5年、10年と安定して強いチームを作ることが難しくなっていると感じます。今季は特に、混戦です。どこが優勝して、どこが降格するのか分からないリーグ。それが面白さでもあるとは思いますが、今のJリーグを見ていると、本当に飛びぬけて強いチームがない。特に今季は、その傾向が強いのではないでしょうか。
だからこそ、クラブとして新しいフェーズに対応して、日本サッカー界のリーディングクラブになれるように頑張っていきたいですね」
――◆――◆――
鹿島は8節の神戸戦で1-5の大敗を喫したものの、続く9節の新潟戦から4試合連続の完封勝利で5位まで順位を上げている。5月14日に国立競技場で行なわれる次節の相手は3位の名古屋。30年前の開幕戦と同じ相手に、積み上げた伝統の強さを見せつけられるか。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】チームの歴史が一目でわかる!鹿島アントラーズの「歴代集合写真」を一挙紹介!
【PHOTO】おかえり!ジーコ氏が囲み取材を実施。報道陣にクラブアドバイザーについて語る!