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【バイタルエリアの仕事人】Vol.22 大谷秀和|レイソル一筋20年で現役を全う。23歳から38歳までキャプテンを務めた男が心がけていたもの

カテゴリ:連載・コラム

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年11月29日

急逝後に改めて驚いた工藤さんの気遣い

後輩の工藤(左)と喜び合う大谷(右)。(C)SOCCER DIGEST

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 10月に日本サッカー界に悲しい知らせが流れた。元日本代表FWの工藤壮人さんが32歳の若さで急逝。工藤さんは09年から6年間、柏で活躍した。

 大谷は現役ラストマッチ後の引退セレモニー時のスピーチで、「工藤を忘れないでほしい」と訴えた。

 自身の大事な場で名前を挙げたかつての同僚は、大谷にとってどんな存在だったのか。

――◆――◆――

 工藤は、彼がユースにいた頃から知っていますし、トップチームに上がってきてからは、本当に多くの試合を一緒に戦いました。

 僕の在籍中にレイソルが獲得したJ1や天皇杯、ナビスコカップのタイトルは、工藤と一緒に取ったものです。ピッチの中では、本当に頼れるストライカーでした。チームのために守備も、身体を張るのも、点を奪うのも、本当に泥臭く戦ってくれた選手でした。
 
 一方、ピッチを離れれば本当に気遣いができて、心優しい好青年という印象でした。僕の中では、アカデミー出身というのもあり、本当に可愛い後輩でした。

 人としては、とにかく気遣いができるのが強く印象に残っています。工藤が移籍してチームを離れた後も、レイソルや僕の結果をいつも気にしてくれて、試合に出ていないと「メンバーに入っていないけど、どうしたんですか?」と連絡をくれるような人でした。相手をよく考えて、それを行動に移せる好青年だったと思います。

 また、今回の急逝を機に、色んな人から色んな話を聞いて「あ、それほどまで多くの人に気を遣っていたんだ」というのを知り、改めて驚く部分も多かったです。そういう彼は後輩でしたけど、尊敬しています。

※後編に続く。次回は11月30日に公開予定です。

取材・構成●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

【動画】大谷秀和がキャプテンシーンを発揮!仲間を説得したPK取り消しシーンをチェック!※YouTubeで見るをクリック、3分20秒頃から
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