【バイタルエリアの仕事人】Vol.22 大谷秀和|レイソル一筋20年で現役を全う。23歳から38歳までキャプテンを務めた男が心がけていたもの
カテゴリ:連載・コラム
2022年11月29日
23歳でキャプテンに就任、PK取り消しにも冷静に対処
2008年に23歳の若さで主将に選ばれた大谷は、2018年の一時期を除き、引退まで一貫してキャプテンとしてチームを牽引した。
そのキャプテンシーを称えられたのが、2017年の第12節・ジュビロ磐田戦での振る舞い。1-0で迎えた54分に一度は味方のPKゲットと判定されたプレーが、取り消された。当然、レイソルの選手は不満を示したが、大谷は仲間をなだめた。
キャプテンとして心がけていた点や、PK取り消しのシーンを振り返ってもらった。
――◆――◆――
石﨑さんが僕をどういう目線でキャプテンにしたのか分からないですけど、そういう責任がある立場を与えてくれたために、選手としても伸びることができましたし、人としてもキャプテンを務めるなかで、大事な部分を教えてもらったりして成長させてもらいました。
キャプテンになった当初は、僕よりも年上の選手たちが多かったです。当時は、自分が見えていない部分を何とか見ようとしていました。ただ、南(雄太)さんや北嶋(秀朗)さんら年上の人たちが、僕の見えないところでサポートしてくれていたために成り立っていた時期でした。
そのキャプテンシーを称えられたのが、2017年の第12節・ジュビロ磐田戦での振る舞い。1-0で迎えた54分に一度は味方のPKゲットと判定されたプレーが、取り消された。当然、レイソルの選手は不満を示したが、大谷は仲間をなだめた。
キャプテンとして心がけていた点や、PK取り消しのシーンを振り返ってもらった。
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石﨑さんが僕をどういう目線でキャプテンにしたのか分からないですけど、そういう責任がある立場を与えてくれたために、選手としても伸びることができましたし、人としてもキャプテンを務めるなかで、大事な部分を教えてもらったりして成長させてもらいました。
キャプテンになった当初は、僕よりも年上の選手たちが多かったです。当時は、自分が見えていない部分を何とか見ようとしていました。ただ、南(雄太)さんや北嶋(秀朗)さんら年上の人たちが、僕の見えないところでサポートしてくれていたために成り立っていた時期でした。
キャプテンになってからは、どの選手とも話をしようと思いました。意図的に「その選手がどういう風に思っているのか」を考え、話をして表情を見ようと心がけると、選手の日々の変化にも気づけるようになります。
ジュビロ戦のPK取り消しは、正直、判定自体が微妙だった部分も自分の中であり、「PKだったらラッキーだな」程度のプレーでした。ただ、レフェリーが「PK」というアクションをして。もちろん、取り消されたので「何で?」という思いはありました。
でも、そこに時間をかけて、選手がストレスを抱えている時間が長くなると、その後の試合に影響が出ます。1-0で、自分たちがPKにならなくてもリードしている状況でした。自分たちから崩れるのはもったいない、と思いました。チームメイトには「僕が話すから、戻れ」と話はしました。
レフェリーの方は、「こういう理由で…」としっかりと説明してくれました。また、キーパーだったカミンスキー選手も、自分がボールに触っていたという確信があったと思います。自分が話すとチームメイトが納得してくれて、必要以上にヒートアップせず、冷静に落ち着いて対応してくれました。
【動画】大谷秀和がキャプテンシーを発揮!仲間を説得したPK取り消しシーンをチェック!※YouTubeで見るをクリック、3分20秒頃から
ジュビロ戦のPK取り消しは、正直、判定自体が微妙だった部分も自分の中であり、「PKだったらラッキーだな」程度のプレーでした。ただ、レフェリーが「PK」というアクションをして。もちろん、取り消されたので「何で?」という思いはありました。
でも、そこに時間をかけて、選手がストレスを抱えている時間が長くなると、その後の試合に影響が出ます。1-0で、自分たちがPKにならなくてもリードしている状況でした。自分たちから崩れるのはもったいない、と思いました。チームメイトには「僕が話すから、戻れ」と話はしました。
レフェリーの方は、「こういう理由で…」としっかりと説明してくれました。また、キーパーだったカミンスキー選手も、自分がボールに触っていたという確信があったと思います。自分が話すとチームメイトが納得してくれて、必要以上にヒートアップせず、冷静に落ち着いて対応してくれました。
【動画】大谷秀和がキャプテンシーを発揮!仲間を説得したPK取り消しシーンをチェック!※YouTubeで見るをクリック、3分20秒頃から