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【バイタルエリアの仕事人】Vol.22 大谷秀和|レイソル一筋20年で現役を全う。23歳から38歳までキャプテンを務めた男が心がけていたもの

カテゴリ:連載・コラム

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年11月29日

選手の特性に合わせて対応は変えてきた

23歳から長きにわたってキャプテンマークを巻き続けた。(C)SOCCER DIGEST

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 ピッチ内に加え、ピッチ外でのキャプテンシーを高く評価されていた大谷。2014年に柏に在籍した高山薫は、食事面の指導も受けたと振り返るほどだ。

 周囲の選手とのかかわりで、大谷が心がけていたのは?

――◆――◆――

(高山)薫への指導ははっきりとは覚えてないですけど、多分食事のことを話していたなかで言ったのかな。直接、薫が食べているところを見たとかではないと思います。選手として過ごせる時期は短いので、長いシーズンオフにジャンクフードなど普段我慢していて食べないものを食べるのは、いいとは思いますけど。

 基本的には、しっかり栄養のあるものを摂ったほうがいいと、そういう風に言ったんだと思います。そもそも、若手選手を含めて全員の食生活を把握していないですよ(笑)。

 ある程度、キャプテン歴が長くなってからは、意識よりも無意識になってきましたが、最初の頃に「あえて話そう」「あえてその選手の表情を見よう」と考えていたのが、後々で活きたと思います。
 
 選手を見て「表情が暗いな」と思ったら話し掛けるとか、そういう点はキャプテンを長く務めさせてもらって整理されてきた部分があったと思います。

 僕は、以前から怒るタイプではないと思います。

 キャプテンをやるようになってから審判の方とコミュニケーションを取らないといけない機会が増えましたし、自分の振る舞いがチームに与える影響を考えていました。チームメイトに強く言うべき時は言いますけど、基本的には選手たちも伸び伸びとプレーしたいと思っているはずですから、あまりガミガミ言わないです。

 選手にも基本的にはやるべきことをやっていなければ言いますが、ミスに対してはチャレンジしたミスであれば何も言わないですし、基本的には伸び伸びとプレーしてほしいと思っています。ただ、メリハリは必要だと思います。

 また、その選手を見て、言ったほうがいい選手と、言わなくても理解して分かっていて改善しようとできる選手、色んなタイプがいるので、その選手の特性に合わせて対応は変えていました。
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