第2ステージ初陣は松本戦。反町監督の立てる「浦和対策」を攻略したい。

どこからでもゴールを狙うという浦和らしく、那須の渾身ヘッド弾で第1ステージの有終を飾った。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

第2ステージ開幕戦は、アウェーでの松本戦。反町監督の「浦和対策」を攻略できるか? 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
「2年前や昨季は、(柏木)陽介からのパスで決めるシーンが多かったが、今年はまだなかった。陽介ともちょうど『そろそろ行こうか』という話をしていたところだった。完璧なパスが来たので、あとは冷静に決めるだけだった。これから、こうした形を増やしていきたい」
むしろ第1ステージ優勝を決めた神戸戦(興梠はノーゴールだった)よりも、晴れ晴れとした表情を浮かべていたのがなんとも印象的であった。特に「浦和らしい攻撃的なサッカーができた」ところに、彼は手応えを得ていた。
「誰が試合に出ても同じパフォーマンスを見せられている。高いレベルのレギュラー争いが、良い刺激になっている」と語る興梠は、これで武藤に1点差に迫る7ゴール目。怪我から完全復活したことを自ら実証し、2年連続チーム最多得点の意地を見せ出した。
そして1点返されたあとの77分、トドメは柏木のFKから那須が新潟DF陣の頭ひとつ上を行く豪快なジャンピングヘッド弾だ。第1ステージの有終を飾るのにふさわしい、インパクトのある一撃だった。
81分に指宿に今季初ゴールを許したものの、終わってみれば、5-2の快勝を収めた。ペトロヴィッチ監督が新神戸発の帰りの新幹線から想定していた悪いほうのあらゆるシナリオは、結局、杞憂に終わった。
第1ステージの成績は、12勝5分、39得点はリーグ最多、17失点は3位タイ、開幕から17試合負けなしのJ1新記録、そしてホーム9連勝――。
失点数を減らしたいところではあるが、攻撃に比重を置くペトロヴィッチ監督らしささえも映し出す成績を残せている。なにより選手起用を模索し続けたシーズン序盤よりも、攻撃の質は高まってきている。加えてメンタル的にタフさを増してきているのを示した点も、プラス材料に挙げられるだろう。
第2ステージは、7月11日の松本戦、15日の山形戦とアウェーでの連戦から幕を開ける。そして、19日にホームの埼玉スタジアムで、因縁の広島戦を迎えることになる(試合開始はいずれも19時)。
まずは反町監督が立ててくるはずの緻密な「浦和対策」を攻略して、開幕からの無敗記録をさらに伸ばしたい。
なにより、ペトロヴィッチ監督は第2ステージこそ、一筋縄ではいかないだろうと危惧している。
「第2ステージは、より厳しい戦いが待っているだろう。この第1ステージは互いの力を探り合うなかでの戦いだったが、今度はある程度の力関係がはっきりしたなかでの戦いになる。浦和にだけは負けたくないというプレッシャーも強まるだろう」
むしろ第1ステージ優勝を決めた神戸戦(興梠はノーゴールだった)よりも、晴れ晴れとした表情を浮かべていたのがなんとも印象的であった。特に「浦和らしい攻撃的なサッカーができた」ところに、彼は手応えを得ていた。
「誰が試合に出ても同じパフォーマンスを見せられている。高いレベルのレギュラー争いが、良い刺激になっている」と語る興梠は、これで武藤に1点差に迫る7ゴール目。怪我から完全復活したことを自ら実証し、2年連続チーム最多得点の意地を見せ出した。
そして1点返されたあとの77分、トドメは柏木のFKから那須が新潟DF陣の頭ひとつ上を行く豪快なジャンピングヘッド弾だ。第1ステージの有終を飾るのにふさわしい、インパクトのある一撃だった。
81分に指宿に今季初ゴールを許したものの、終わってみれば、5-2の快勝を収めた。ペトロヴィッチ監督が新神戸発の帰りの新幹線から想定していた悪いほうのあらゆるシナリオは、結局、杞憂に終わった。
第1ステージの成績は、12勝5分、39得点はリーグ最多、17失点は3位タイ、開幕から17試合負けなしのJ1新記録、そしてホーム9連勝――。
失点数を減らしたいところではあるが、攻撃に比重を置くペトロヴィッチ監督らしささえも映し出す成績を残せている。なにより選手起用を模索し続けたシーズン序盤よりも、攻撃の質は高まってきている。加えてメンタル的にタフさを増してきているのを示した点も、プラス材料に挙げられるだろう。
第2ステージは、7月11日の松本戦、15日の山形戦とアウェーでの連戦から幕を開ける。そして、19日にホームの埼玉スタジアムで、因縁の広島戦を迎えることになる(試合開始はいずれも19時)。
まずは反町監督が立ててくるはずの緻密な「浦和対策」を攻略して、開幕からの無敗記録をさらに伸ばしたい。
なにより、ペトロヴィッチ監督は第2ステージこそ、一筋縄ではいかないだろうと危惧している。
「第2ステージは、より厳しい戦いが待っているだろう。この第1ステージは互いの力を探り合うなかでの戦いだったが、今度はある程度の力関係がはっきりしたなかでの戦いになる。浦和にだけは負けたくないというプレッシャーも強まるだろう」