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サウジ&豪州の攻略法は? 最終予選の命運を握る10月シリーズ、森保ジャパンはいかに戦うべきか

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2021年09月29日

推奨したいのは遠藤をアンカーにした4-1-4-1

効果的なポジショニングに定評のある守田。可変システムを採用する豪州相手には活躍しそうだ。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 アジアカップの決勝でカタールに完敗した日本は、立ち位置で優位を取ってくる相手を苦手としている。オマーンもオーストラリアとスタイルは異なるが、日本は相手のダイヤモンド型の中盤をうまく捕まえられず、そこから効果的な縦の攻撃を許してしまった。そうした要素もフルコンディションであれば、ハイプレスや素早い攻守の切り替えでカバーしてしまえる部分も大いにあるが、アウェーのサウジアラビア戦を戦い、長距離移動してきたチームにそれを求めるのは難しい。

 もちろんオーストラリアも同じような条件になるが、同じコンディションであれば、位置的優位を取りやすいオーストラリアのほうにアドバンテージがあるかもしれない。

 そうした相手に対して期待したいのはボランチの守田英正だ。おそらく森保監督が考えるボランチのファーストチョイスは遠藤と柴崎だが、有利なポジションの奪い合いに関しては守田が抜群にうまい。そうした守田の特長を最大活用して、効果的なスペースを見つけて使っていくことができれば、少なくとも中盤での不利を埋められるかもしれない。
 
 筆者が推奨したいのは、遠藤をアンカーにした4-1-4-1で、インサイドハーフに守田と田中碧を配置するシステムだ。アーヴァイン、フルスティッチ、ロギッチを封じながら、出場停止明けの伊東を中心にカウンターを狙っていく。左サイドは運動量が豊富で、中央にも絡める原口元気をスタートから起用したい。途中から攻撃に変化を付けるタイプが少ないように感じるが、三好康児はオーストラリアのディフェンスが苦手とするタイプなので、途中から点が欲しい時間帯に投入するのは効果的だろう。

 こうして2試合をセットで考えてみると、どうにも完全アウェーから長距離移動を挟んでのホームゲーム、サウジアラビアとオーストラリアの特徴を考えてのベストメンバーというより、森保監督がこれまで信頼してきた選手を呼び集めた感は否めない。さらに言えば国内組をサウジアラビアに合流させたり、出場停止の伊東をいち早く日本で調整させず、チームに帯同させる方法が本当にベストなのか。そこには代表監督しか分かり得ないプレッシャーや現場感覚があるかもしれないが、とにかく最大勝点を掴み取って、前向きに11月のシリーズに向かえる流れを呼び込んでもらいたい。

取材・文●河治良幸
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