伊東が出場停止、古橋が負傷中ならば…
サウジアラビア戦で攻撃のキーマンになるのは浅野拓磨だ。日本は普段通りボールを持てない展開になるのは確実で、二次予選で見せてきたような南野拓実と鎌田大地の“Wトップ下”を中心に崩し切るスタイルを発揮しにくい。サウジアラビアのセンターバックは前に強いが、裏の対応に難がある。しかし主力では最も縦の突破力がある伊東純也が出場停止、前回の代表戦で負傷した古橋亨梧も外れている状況で、スピードで切り裂けるアタッカーとして最も期待できるのは浅野だ。
もう一人のキーマンはオナイウ阿道だ。今回は国内組が100%でサウジアラビア戦に臨むのは難しい。森保一監督のキャラクターから考えれば、この大一番に信頼の強い大迫勇也をスタメンで起用しないことは考えにくいが、所属クラブのトゥールーズで好調、しかも移動の負担が少ないオナイウはサウジアラビア側の情報も少ない。大迫も2年前の対戦では大会中の負傷の影響で出場していないが、前から勢いをもたらせるオナイウの起用法は勝負の鍵になりそうだ。
サウジアラビアから日本に移動して12日にオーストラリア戦に臨むが、7日夜(日本時間の8日)にカタールでオマーン戦を行なうオーストラリアとほぼ同じ日程感覚になる。サウジアラビア戦の結果がどうなるにしても、スタメンで出た選手たちは体力的にかなり厳しい状態で、中4日の試合に望まなければならない。
日本のホームと言っても、日本をよく知るグラハム・アーノルド監督が率いるオーストラリアのスタッフや一部の選手は東京五輪を経験しており、スタジアムの収容や応援規制があるなかで、完全なホームアドバンテージを得ることはできない。筆者の見解を言わせてもらうなら、国内組はサウジアラビア戦で出場停止の伊東純也とともに国内で待機するべきだったし、さらに言えばJリーグで活躍するもう何人かの選手を招集して、ホームのオーストラリア戦に備えさせるべきだった。
それでも森保一監督が選んだメンバーでベストの選択を考えていくなら、やはりオーストラリア戦はサウジアラビア戦のスタメンに固執せず、コンディションがベストの選手たちを送り出してほしい。“コンディション・ゲーム”になることが想定されるなかで、注意したいのはオーストラリアのポジショナルな可変スタイルだ。
もう一人のキーマンはオナイウ阿道だ。今回は国内組が100%でサウジアラビア戦に臨むのは難しい。森保一監督のキャラクターから考えれば、この大一番に信頼の強い大迫勇也をスタメンで起用しないことは考えにくいが、所属クラブのトゥールーズで好調、しかも移動の負担が少ないオナイウはサウジアラビア側の情報も少ない。大迫も2年前の対戦では大会中の負傷の影響で出場していないが、前から勢いをもたらせるオナイウの起用法は勝負の鍵になりそうだ。
サウジアラビアから日本に移動して12日にオーストラリア戦に臨むが、7日夜(日本時間の8日)にカタールでオマーン戦を行なうオーストラリアとほぼ同じ日程感覚になる。サウジアラビア戦の結果がどうなるにしても、スタメンで出た選手たちは体力的にかなり厳しい状態で、中4日の試合に望まなければならない。
日本のホームと言っても、日本をよく知るグラハム・アーノルド監督が率いるオーストラリアのスタッフや一部の選手は東京五輪を経験しており、スタジアムの収容や応援規制があるなかで、完全なホームアドバンテージを得ることはできない。筆者の見解を言わせてもらうなら、国内組はサウジアラビア戦で出場停止の伊東純也とともに国内で待機するべきだったし、さらに言えばJリーグで活躍するもう何人かの選手を招集して、ホームのオーストラリア戦に備えさせるべきだった。
それでも森保一監督が選んだメンバーでベストの選択を考えていくなら、やはりオーストラリア戦はサウジアラビア戦のスタメンに固執せず、コンディションがベストの選手たちを送り出してほしい。“コンディション・ゲーム”になることが想定されるなかで、注意したいのはオーストラリアのポジショナルな可変スタイルだ。
スタートの立ち位置だけ見るとオーソドックスな4-2-3-1だが、攻撃時は右サイドバックのリアン・グラントか左のアジズ・ベヒッチがウイングのようなポジションを取り、グラントが上がればマーティン・ボイルが、ベヒッチが上がればアワー・メイビルが中央に流れて、1トップのアダム・タガートを補佐する。さらにタガートは前線の中央に張るというよりは幅広く動いてポストプレーをこなし、代わりにトップ下の長身MFトーマス・ロギッチが前に出て第二のターゲットマンとして機能する。
基本は守備時に4バック、攻撃時に3バックというメカニズムだが、相手の出方を見ながらボランチのジャクソン・アーヴァインが最終ラインに落ちたり、アイディン・フルスティッチが2列目のいやらしい場所に顔を出してくる。
セルティックで古橋とホットラインを形成するロギッチはアンジェ・ポステコグルー監督のもとでさらにプレーの幅を広げており、アーノルド監督も生かさない手はないだろう。さらにボランチのフルスティッチはフランクフルトで鎌田と中盤でコンビを組んでおり、特徴を把握していることも厄介な要素だ。
基本は守備時に4バック、攻撃時に3バックというメカニズムだが、相手の出方を見ながらボランチのジャクソン・アーヴァインが最終ラインに落ちたり、アイディン・フルスティッチが2列目のいやらしい場所に顔を出してくる。
セルティックで古橋とホットラインを形成するロギッチはアンジェ・ポステコグルー監督のもとでさらにプレーの幅を広げており、アーノルド監督も生かさない手はないだろう。さらにボランチのフルスティッチはフランクフルトで鎌田と中盤でコンビを組んでおり、特徴を把握していることも厄介な要素だ。