「“バーンリー”してきた」なる新語も。

降格したとはいえ、身の丈に合ったクラブ経営で再昇格を期待させるバーンリー(右)は、さながら第二のウェストブロム(左)と言ったところか。ともに好感が持てるチームだ。ちなみに写真右のイングスはリバプール移籍が決定。 (C) Getty Images
田邊:それに比べれば、同じ降格組でもバーンリーなどは好感が持てた。
山中:やるだけのことはやったと。ショーン・ダイチという監督は骨のあるチームを作る指導者で、昔ワトフォードの監督をやっていた頃から割と好きだったんです。そういうスタイルが、チームに合っていたのかなと思いますね。
田邊:サッカーに関しては見るべきところは少なかったにせよ、熱意が伝わってきましたし。
山中:それは一般のファンも同じだったみたいです。実は近所に、日曜サッカーをやっているお兄ちゃんやおじちゃんが住んでいるんですけど、そういう人たちに「今日、どうだった?」と聞くと「“バーンリー”してきた(We did the Burnley)」という答が返ってくる。要は、潔く負けてサクッと帰ってくるという意味(笑)。
田邊:新しい表現を定着させたと(笑)。でも真面目な話、プレミアに残留できなかったのはもちろん残念でも、クラブ的にはそれほど悔いの残るシーズンたったわけじゃないような気がする。
山中:同感です。もともと、あのクラブは予算がなくて、プレミアに昇格してもまともな補強ができなかった。
でも無謀な補強をしていない分、来シーズンは2部で善戦して、またプレミア復帰を狙えるようになる可能性があると思うんですよ。
田邊:まさにウェストブロム(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)的なパターン。日本ではほとんど報道されたことがないんですが、ウェストブロムというのは一貫性のある運営をすることによって、何度降格してもプレミアに戻り続けた珍しいクラブなんですよね。
山中:そう。01-02シーズンから09-10シーズン頃までは、ほぼ毎年と言っていいくらい昇格と降格を繰り返していた。そしてここ数シーズンはプレミアに定着していると。
昔は「ヨーヨー・クラブ(1部と2部を行き来するクラブ)」というと、マイナスなイメージしかなかった。でもウェストブロムのケースは、明らかにポジティブな現象として捉えられ得る。
田邊:だからある意味では、いわゆる「リーズ的なもの(あまりに投機的な補強をした結果、クラブが財政破綻してしまうケース)」と対局にあるのが、ウェストブロムかなという気もしていて。
山中:これはこれで、評価すべきビジネスモデルですよね。
山中:やるだけのことはやったと。ショーン・ダイチという監督は骨のあるチームを作る指導者で、昔ワトフォードの監督をやっていた頃から割と好きだったんです。そういうスタイルが、チームに合っていたのかなと思いますね。
田邊:サッカーに関しては見るべきところは少なかったにせよ、熱意が伝わってきましたし。
山中:それは一般のファンも同じだったみたいです。実は近所に、日曜サッカーをやっているお兄ちゃんやおじちゃんが住んでいるんですけど、そういう人たちに「今日、どうだった?」と聞くと「“バーンリー”してきた(We did the Burnley)」という答が返ってくる。要は、潔く負けてサクッと帰ってくるという意味(笑)。
田邊:新しい表現を定着させたと(笑)。でも真面目な話、プレミアに残留できなかったのはもちろん残念でも、クラブ的にはそれほど悔いの残るシーズンたったわけじゃないような気がする。
山中:同感です。もともと、あのクラブは予算がなくて、プレミアに昇格してもまともな補強ができなかった。
でも無謀な補強をしていない分、来シーズンは2部で善戦して、またプレミア復帰を狙えるようになる可能性があると思うんですよ。
田邊:まさにウェストブロム(ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン)的なパターン。日本ではほとんど報道されたことがないんですが、ウェストブロムというのは一貫性のある運営をすることによって、何度降格してもプレミアに戻り続けた珍しいクラブなんですよね。
山中:そう。01-02シーズンから09-10シーズン頃までは、ほぼ毎年と言っていいくらい昇格と降格を繰り返していた。そしてここ数シーズンはプレミアに定着していると。
昔は「ヨーヨー・クラブ(1部と2部を行き来するクラブ)」というと、マイナスなイメージしかなかった。でもウェストブロムのケースは、明らかにポジティブな現象として捉えられ得る。
田邊:だからある意味では、いわゆる「リーズ的なもの(あまりに投機的な補強をした結果、クラブが財政破綻してしまうケース)」と対局にあるのが、ウェストブロムかなという気もしていて。
山中:これはこれで、評価すべきビジネスモデルですよね。