――改めて振り返って、代表でのプレーはいかがですか？　特に欧州組とは普段あまり接する機会もないですが。
永井　みんな巧いです。同じFWとして岡崎さんは素晴らしいし、見習うべき部分が多い。途中から出てもしっかり得点を取れるし、経験がある分一つひとつのプレーに落ち着きを感じる。それに、プレスに行った時は最後の一歩まで足を出してボールに触っていた。あんなふうにもっと強く行かないと駄目なんだなって痛感しますね。
 
川又　あと、動きの質も良いよね。クロスに対してしっかりと飛び込むし、ゴール前ではこぼれ球もすかさず狙ったり隙がない。それだから、あれだけゴールが奪えるんだと思った。その点、俺はまだまだ。いろんなことを学べるので、有意義に感じてますね。
 
――ウズベキスタン戦での代表初ゴールについては？
川又　もちろん嬉しかったですけど、２試合ともチャンスで外しているし、満足はできない。チュニジア戦で謙佑くんからパスを受けてチャンスになった場面も、フィジカルが強かったら上手く体勢を整えたままシュートへ持ち込めたかもしれない。そう思うと、力不足を感じますね。
 
永井　俺は守備にパワーを使いすぎてなかなか攻撃に絡めなかったなあ……。一番の心残りはそこ。どんな状況でも持ち味を発揮できるようになりたい。
 
――同じロンドン世代の選手のなかには、すでにブラジル・ワールドカップを経験しているメンバーもいますが、３年後に主力になっていたいという想いはある？
川又　そういうふうに考えたことある？
永井　いや、ない（笑）。
川又　さすがに今、３年後のことまでは考えられない。
永井　同じく（笑）。とはいえ、もちろん同世代の活躍に刺激を受けますし、負けていられない。
 
川又　俺はオリンピックに出ていないから、大舞台で戦ってみたいね。ロンドン五輪当時はJ２でプレーしていたけど、メンバー入りは本気で狙っていた。だからワールドカップも同じで、チャンスがある限り出場を目指したい。